英国の金融規制当局(FCA)は7月31日、暗号資産に関する最終的な方針声明「PS19/22: Guidance on Cryptoassets」を公表した。声明によると、ビットコインやイーサリアムなどの法定通貨を代替する特徴を持つ仮想通貨はFCAの規制適用外となっている。
証券性のある仮想通貨(セキュリティトークン)やサービス利用のために流通する仮想通貨(ユーティリティトークン)は規制の対象となる可能性があるとして、界隈から注目を集めていた。FCAが規制するか否かの判断基準には、証券や債券などと同様の権利義務のある投資機能を備えているか、電子マネーの定義に該当するのかがあると言われている。また、価値の裏付けをもち価格が安定する仕組みとなっているステーブルコインも同様の判断基準で規制対象か判断される。
仮想通貨の種類は現在2,000以上もあり、セキュリティトークンかユーティリティトークンか厳密に分類しづらいものも存在している。例えば、イーサリアムをユーティリティトークンする国もあるものの、各国によって意見が分かれている現状だ。だがそうした中でも経済の中心でもある米国やEUの判断は追っておくべきトピックであろう。
【参照記事】PS19/22: Guidance on Cryptoassets
仮想通貨取引を始めるなら
The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- Talent Protocol、Base Ecosystem Fundから戦略的投資を獲得 Web3人材エコシステムを強化へ - 2024年11月19日
- Powerledger、Solanaとの統合完了で持続可能なエネルギー取引の革新を加速 - 2024年11月19日
- PlastiksとColiba、西アフリカでプラスチックリサイクルを強化へ - 2024年11月19日
- DevvStream、米国最大級の炭素隔離施設の50%株式取得 – 環境保全と経済成長の融合を目指す - 2024年10月21日
- SolarWise、VeChainでソーラーパネル所有権をNFT化 – 小規模投資家に新たな投資機会 - 2024年10月18日