急速に拡大する分散型金融(DeFi)、担保とされるイーサリアムは過去最高規模に

ブロックチェーン上を活用した金融系アプリケーション「分散型金融(DeFi)」のエコシステムが急速に成長している。しかし、ネットワークの集中化や新設されるアプリケーションの検閲耐性に警笛を鳴らす専門家もいる。1月30日、ビットコインニュースメディアBitcoin.comが伝えている。

分析サイトDeFi Pulseによると、イーサリアム上にデプロイされたDeFiアプリにロックされたイーサ(ETH)トークンは8億5,000万ドルを超えて過去最高となっている。そのうち、レンディングアプリ「Maker」が4億9,000万ドルで全体の57%を占めている。スマートコントラクトで担保付債務を管理するMakerは、イーサ(ETH)を担保にステーブルコイン(Sai)を発行する。

その他には、株式やインデックスを模した人工資産の発行プラットフォームSynthetix(1億4,700万ドル相当のETHをロック)、Compound(1億400万ドル相当)やInstaDApp(6,200万ドル相当)などのレンディングプロトコル、流動性プロバイダーのUniswap(4,800万ドル相当)がイーサリアムDeFiの大半を占めている。

単一のブロックチェーン上に集中しているため、分散型金融はスケーリングの課題を抱えていると指摘されている。シスコインの共同設立者ジャディープ・シドゥ氏は最近、イーサリアムとの相互運用性ブリッジプロトコル「Syscoin Bridge」を立ち上げた。シドゥ氏は分散型金融に関わるシステムとユーザーを分散させること、また様々なネットワークの選択肢をユーザーに提供する必要があると主張している。

イーサリアムのブロックチェーン稼働を停止することは事実上不可能だ。しかし、DeFiアプリの操作はアプリケーションレイヤーに依存しているため、ウェブサイトがシャットダウンされるとアプリも利用不可能となり多くの利用者が被害を被る可能性がある。あたかも「完全無欠」のようにリリースされるDeFiアプリだが、既存のコードに表面上の仕様変更を加えただけのケースもあるため、検閲耐性やセキュリティには注意が必要となる。

Bitcoin.comによると、DeFiの状況はビットコインの初期と非常に似ているという。自由な発想と実験的なプロジェクトが溢れているが、年月をかけて実績を重ねたDeFiアプリこそがこれから評価と信頼を獲得できるだろう。

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