狂乱の「仮想通貨バブル」から目覚めた仮想通貨ファンド、その行方はいかに

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仮想通貨ヘッジファンドやVCの分析を行うCrypto Fund Researchは1月23日、2018年が仮想通貨ファンドにとって驚くべき新たな年であったとレポートで公表した。2018年は仮想通貨の価格が最高値から80%以上も下落し、仮想通貨ファンドの閉鎖も同様に激しかった年であった。

2018年は239もの仮想通貨ファンドが新規に立ち上がり、その運用資産は約100億米ドル(約1兆1,000億円)を超えるまでに成長した。2017年には224程度であったため微増のように感じるが、2018年の資金調達の半分は2018年Q1に行われたという報道から、239件という数字の大きさが見て取れる。一方、ファンドの閉鎖数は42件におよび、「仮想通貨バブル」に突入した2017年と比べると劇的に増加したことが報告されている。

米国はどの国よりも多くの仮想通貨ファンドが立ち上がっており、アジアなどもそれに続くかたちとなっている。Crypto Fund ResearchのCEOであるJosh Gnaizda氏によると、仮想通貨ファンドのこうした勢いは2019年も続く見込みはなく、2017年や2018年と比較しても仮想通貨の新規立ち上げがおよそ半数に落ち込むという。

投資家は仮想通貨の価格に焦点を置きがちだが、仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンは仮想通貨のみならず、貿易金融やサプライチェーンなどさまざな分野での応用が期待される技術だ。さまざまな法規制が定まらない中、仮想通貨・ブロックチェーンに投資することのリスクを理解した上で投資することも、仮想通貨投資家には求められているのかもしれない。

【参照記事】Despite Record Year, Crypto Funds Finally Fall Back to Earth

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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