コモンズ投信株式会社は6月18日、独自の寄付プログラム「コモンズSEEDCap(社会起業家応援プログラム)」の第12回応援先としてNPO法人チャイボラの代表理事、大山遥代表さんに決定し、140万円を寄付すると発表した。コモンズSEEDCapは「一人ひとりの未来を信じる力を合わせて次の時代を共に拓く」という理念に基づく寄付プログラム。チャイボラは、社会的養護総合情報サイト「チャボナビ」の運営や、施設見学会のサポートなど、施設で働くことに関心のある人と施設をつなぐ活動を展開している。また、大学などへの出張授業やSNSを活用し、施設の存在や働く魅力を広く発信している。
コモンズ投信が運営する「コモンズ30ファンド」は、顧客がファンドを購入することで社会的課題にエンゲージできる仕組み。プログラムを通じて、社会課題を知る機会、自動的に寄付できる機会、また、イベントやボランティアに参加できる機会などを提供している。コモンズSEEDCapは毎年10月に開催している「コモンズ社会起業家フォーラム」のスピーカーから候補を選び、ファンド受益者からの推薦を参考に、外部委員を含む選考委員会で応援先1名(1団体)を決定。寄付金額は、同社が受け取る信託報酬の1%相当に設定している。
「ファンドへの投資を『将来の経済的リターンを望むもの』とすると、この寄付は『未来への投資。次世代の未来に社会的リターンをもたらしてくれるもの』であり、経済的リターンと社会的リターンの両輪あってこそ社会や事業はサステナブルであるという考えの下、コモンズ投信の本業のひとつ」と同社はその意義を説明する。
今回、応援先に決定したチャイボラは、児童養護施設を始めとする社会的養護施設で働くことに関心のある人々と施設をつなげ、更には働く環境を整えることで、「子どもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中」を目指し活動している。決定を受けて、大山さんは「一人でも多くの方に、社会的養護の現状を正しく理解してもらい、偏見を消し、皆で互いを受け入れる世の中を作っていけたら」とコメントしている。
なお、最終候補者となった特定非営利活動法人アスヘノキボウの小松洋介さん、馬見塚健一さん、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブの馬見塚健一さんの活動も高く評価され、同社はコラボレーションとして様々なワークショップ、トークイベント、企業への紹介など展開していく予定。
【関連サイト】NPO法人チャイボラ
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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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