イーサリアムの共同設立者であるVitalik Buterin氏は1月27日、開発者会議で「ファイナライズするべきでない2つの競合するブロックチェーンは実際に発生しているものの、正しいブロックチェーンが何か参加者は同意し正しいブロックチェーンに収束している。(※編集部訳)」と語ったとTrustnodes.comが報じた。
キャスパーでは従来のコンセンサスアルゴリズムであったPoWではなく、PoSを適用する。PoWの課題を解決するアルゴリズムとして導入が目指されるPoSだが、Trustnodes.comは「キャスパーは、テストネット上で数週間稼働しているが、問題がないわけではない。ノードは再接続を続け無作為に接続の殺到を起こすため、開発者は対応を続ける必要がある。」としている。
また、ビットコインと同様にスケーラビリティに課題を抱えるイーサリアムでは、ノードによる検証作業を効率化するシャーディングの開発が進められており、Buterin氏はその開発が順調に開始しているとも語った。
コンセンサスアルゴリズムによってノードは結ばれることになるので、もし特定のノードが無効なトランザクションを生成してもネットワーク全体がそれを認識し拒否することができる。これによりイーサリアムは無制限のトランザクション数を可能にすることを目指しており、Trustnodes.comはフェーズ1のパート1の仕様は十分な段階にあるとしている。
イーサリアムが目指す開発フェーズには合計で5つのフェーズがあり、今回完了したのはフェーズ1のパート1に過ぎない。予想を上回ると評されているイーサリアム。コード化、テストを経て実装されていくであろう同プロジェクトの開発進捗に引き続き注目していきたい。
【参考記事】The “Casper Aspect of Casper” is Totally Successful on Testnet, Sharding Part One Phase One Completed, Says Buterin
【関連ページ】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法(ETH)
仮想通貨取引を始めるなら

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- DIMO、HAKUHODO KEY3と提携 日本市場で自動車データの新しい未来を築く - 2025年3月26日
- ReFiで広がるカーボンクレジット市場の未来― KlimaDAO JAPANの取り組みと展望【インタビュー】 - 2025年3月14日
- ReFi×インパクト投資×システミックデザインから見る、新しい経済システムと金融の未来(HEDGE GUIDE / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab) - 2025年2月12日
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日