ブラザー、ESG投資指数「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄に初選定

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ブラザー工業株式会社は7月8日、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の株価指数として世界的に認知度の高い 「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄に初めて選定された。「FTSE4Good Index Series」は、ロンドン証券取引所のグループ会社であるFTSE Russellが開発した指数で、ESGに関する評価基準を満たしていることがあ条件。

同社は同時に、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG指数として採用する「FTSE Blossom Japan Index」にも選定された。GPIFに採用されているESG指標「FTSE Blossom Japan Index」、「MSCI 日本株女性活躍指数(WIN)」、「S&P/JPXカーボンエフィシエント指数」に選定されたことになる。

ブラザーグループは、ステークホルダーの信頼を重視する姿勢から、環境・社会・ガバナンスに対する活動を推進している。環境については2018年3月に「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」を策定、バリューチェーン全体から排出されるCO2の削減などに取り組んでいる。7月6日には、愛知県の瑞穂工場で燃料電池システムの稼働を開始した。

社会課題については、優先的に取り組む項目を抽出、取り組みを通して「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献するなど、事業を通じた社会価値の創出を推進している。19年度には「国連グローバル・コンパクト」に署名し、社会の持続的発展にさらに貢献していくことを表明。今後も事業の成長と社会的責任の遂行によって、すべてのステークホルダーとの長期的な信頼関係を構築していくとしている。

FTSE4Good Index Seriesは、ESGを積極的に実践する企業のパフォーマンスを測定するために設計されている。FTSE4Good Indexは透明性の高い管理手法と明確に定義されたESG基準を採用しているため、多様な市場参加者が持続可能な運用商品を組成したり評価する際に利用できるツールとされる。FTSE4Good Indexは主として金融商品、環境・社会的に持続可能な企業を識別するためのリサーチ、グローバルESGの参考基準、サステナブル投資ポートフォリオの成果を追跡するためのベンチマーク・インデックスとして活用される。

日本企業では、野村総合研究所、セブン&アイホールディングス、カシオ計算機、住友商事、日本製鉄、TOTO、ニチレイ、セイコーエプソン、横浜ゴム、凸版印刷、アサヒグループホールディングス、ヤマトホールディングスといった企業が選定されている。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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