ブロックチェーンを活用した新しい形のクラウドファンディングサービスを提供する株式会社フィナンシェは、同社の運営するサービス「FiNANCiE」上にて、新型コロナウイルスの影響により開催予定だったコンサートやライブが中止になり、今後も開催の見通しが立たないアーティストに対して、他社との連携を強化していくことによる支援サービスの提供を行っている。
同社は4月28日、その第二弾として360度VR映像配信プラットフォームを提供する株式会社360Channel及び、ライブ配信や動画制作を中心にデジタルマーケティングを手がける株式会社Candeeとの協業を発表した。
アーティストはFiNANCiEで応援したいアーティストのトークンを購入するという形でのクラウドファンディングを実施し、その販売収益を活用して、動画制作やライブ配信をするための費用に充当することができる。また、希望する制作内容や規模にあったプランをつくり「360Channel」または「Candee」の協力のもとライブ配信や動画の制作を進めることが可能だ。FiNANCiEのトークン販売の収益を活用することで、アーティストにとっては費用負担が無く実施できるため、リスクを極力抑えることができる。
上記ライブ開催に伴うFiNANCiEでの初期トークン販売時の手数料割引も発表されており、当面は販売手数料が0%となる(但し、マーケット利用料 10%は除く)。実施期間は2020年4月~6月末を予定しているという。ファンは、応援したいアーティストのクラウドファンディングに参加することで購入に応じた特典を得られるだけでなく、アーティストのトークンをFiNANCiE内で手に入れることができる。手に入れたトークンは、将来FiNANCiE内のマーケットにて売買可能であるため、ファンにとっても単なる消費ではなく、応援することでのメリットも得ることができる。
新型コロナの影響により多大な影響を受けるエンターテイメント業界は、バーチャルライブの実施などさまざまな取り組みで対応を進めているものの、いまだに厳しい状況が続いている。同社の取り組みをはじめ新たなスキームが誕生する中、三密回避を求められる業界はどのように変容を遂げていくのか。引き続き注目していきたい。
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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