2019年に価格が2倍に上昇したビットコインは、今年どのような進化を迎えるのだろうか。ビットコインの2020年の5つの注目トレンドについて1月19日、米経済誌Forbesが報じた。
2020年に注目されるトレンドの1つ目は、ビットコインの半減期だ。5月に半減期を迎えると、マイニング報酬として10分毎に新たに発行されるビットコインは現状の12.5BTCから6.25BTCに半減する。強気なアナリストの中には、過去の価格上昇と半減期を結び付けてビットコインが5万ドルに高騰すると予想するものもいる。
2つ目として、ビットコインが2020年にデジタルゴールドとしての価値をさらに強固にできるかどうかも注目されている。1月初旬にイランと米国の緊張の高まりによって金とビットコイン価格は共に上昇したが、長期的に見ると地政学リスクとビットコイン価格の相関性は非常に低い。
3つ目はビットコインが年内にも実装予定の「Schnorr」、「Taproot」、「Tapscript」の3つのアップグレードだ。これらの技術はプライバシー性、スケーラビリティ、スマートコントラクト機能でビットコインネットワークを改良するため注目が集まっている。
4つ目は、ビットコインのサイドチェーン「Liquid」だ。仮想通貨取引所のコンソーシアムチェーンでもあるLiquidは、取引所間のビットコイン送金詰まり(取引のスタック)を回避できると期待されている。
最後に、注目すべきトレンドとして機関投資家についても触れられている。長年期待された機関投資家の流入は一朝一夕にはいかないが、ビットコイン関連プロダクトが規制当局に徐々に認可されている。昨年末にSEC(米国証券取引委員会)がビットコイン先物契約に投資する投資ファンドを承認した他、2019年を通して投資家から6億ドルの新規資金を調達した米グレイスケール社のビットコイン投資信託も今年初めにSECの報告会社として登録された。こうした流れを受けて、ビットコインETF(上場投資信託)が今年認可される可能性が60%という見方も出ている。
【参照記事】
5 Major Bitcoin Trends To Watch In 2020
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