昨日のマーケットはオーストラリア中銀が予想外の0.5%の大幅利上げを行い、インフレに対して積極的に対応するような方針を示したことから豪ドルが大幅上昇。豪ドル円は一時96円を突破する動きとなっており、豪ドル高が引き続き継続していきそうな内容となった。
RBAロウ総裁も「これから数カ月間、豪州の金融正常化を進める過程でさらに手段を講じることになるだろう」とコメントしており、豪ドルは売れない環境になってきている。
米国では株式市場が反発する動きとなっており、日経平均株価も28,000円台を回復。メジャーSQを控えて上昇していく相場となっているが、今日あたりからは上値が重くなりやすいと予想している。
米国債金利が低下したことで株式市場は上昇する動きとなっているが、ドル円は引き続き上昇しており133円台に一時到達しており、先日の黒田総裁の緩和継続コメントから、クロス円は軒並み売られ続けている状況となっている。
米国株は昨日買われる動きとなったが、イエレン財務長官も「許容できないインフレになっている」とコメントしており、FRBもさらにインフレ対応を迫られるとの思惑が強くなってきていることから、
昨日は消費者信用残高が発表されており、予想以上にアメリカ消費者の借入残高が上昇している結果が明らかとなった。
これはアメリカ消費者が生活のために借入を行っているという材料と、レジャーシーズンになるため借入をしてレジャーを楽しむという理由が考えられるが、どちらにしても借入を増やすと後で影響が出ることは間違いないため、引き続きどこで消費マインドが低下するのかは注目しておきたい。
個人的にアメリカのインフレ対応は弱まると想定していたが、ここにきてさらに強まりそうな雰囲気も出ているため、見通しを変化させるべきか悩んでいるところ。
そのためエントリーしやすいクロス円のロングと、株のショートでポジションは夏場までは攻めていきたいというスタンスでいる。
仮想通貨市場は米SECがBNBを調査するという話題からビットコインを中心に急落する展開となったが、その後急反発し31,000ドル台を回復。
株式市場が堅調な地合いだったことも反発に寄与した格好となっている。ビットコインの反発は強かった一方で、アルトコインはビットコインと比較して相対的に弱い地合いとなっており、引き続きビットコインを中心にポジションを構築した方がいい状況。
BTCETHの通貨ペアのロングは足元の環境であればエントリーしやすいか。個人的に気になっているのは足元のマイナーの動向であり、センチメントとしては悪い状況。マイナーは通常価格下落時にはポジションを積み増していくことが多いが、足元価格が下落する中でも利益確定の売却を行っている状況で、更に価格が下落する可能性があることを考えているような動き。
センチメントは下記の画像を参考にしてほしい。
ニュースとしては米国でDeFiやDAOのプラットフォームも法人登録が必要になるような法案内容がリークされており、非中央集権型プラットフォームを中央集権が管理していることを示すということになるため、非中央集権の意味があるのかと言わざる得ない内容に聞こえるようなニュースが報じられている。
ポジションはEURUSDロング、CHFJPYショート、GBPUSDロングを保有。S&P500指数ショート、NASDAQショート、英FTSEショート、中国A株ロングは継続しており、日経ショートを短期でエントリー。ビットコインのロングも引き続き保有している。
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中島 翔
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