昨日のマーケットは株式市場が反落。一昨日のパウエル議長の発言から株式市場は一旦上方向で反応したが、足元市場予想よりも金利は高止まりするのではないかとの思惑から、株式市場の上値が重いセンチメントが継続した様子。米国債金利は昨日低下しているものの、米ドルは対主要通貨に対して上昇しており、雇用統計から米ドルが強い地合いが続いている。
昨日はNY連銀総裁のコメントで年内は5%-5.25%まで引き上げるのは適切と発言しており、またFRBのクック理事もまだ利上げは終わっておらず景気を抑制するのに十分な水準を維持する必要があるとの発言を行っていた。
昨日面白いニュースとしては、市場では政策金利を6%まで引き上げるという投資家が一部出てきており、市場で6%は先物市場ではまだ織り込まれていないが、ここからインフレが止まらないとなった場合には可能性が0ではないこと、そして市場がそのような見方をし始めているという点で短期金利が低下しない可能性があるということは注意したいところ。株式市場には重石になる材料でもあるため、引き続き米国株は下方向でみている。またアメリカで中古車価格が前月比で+2.5%と大幅上昇しており、CPIの寄与度で大きい部分でもあることから、インフレを抑えたいFRBにとっては嫌な材料となるだろう。
ECBではオランダ中銀総裁のクノット氏が三月も引き続き0.5%の大幅な利上げが必要という認識を示しており、ユーロ圏で株式市場が予想外に堅調なことから、早めに利上げで対応したいという考えがある様子。
ドル円は一時130円台半ばまで下落する場面もみられたが、一旦チャートでは上方向を攻めたいと感じる動きになってきており、下は130円、上は133円あたりをみに行く可能性があるだろう。
仮想通貨市場ではビットコインやイーサリアムがやや軟化する中、SANDが大幅上昇。SANDはサウジアラビア政府とメタバースで提携していくことが発表されたことが背景となっている。
またミームトークンの上昇も大きく、全体的にアルトコイン主導での動きが続いているようだ。
直近の動きではないが1月機関投資家が購入しているフローがわかるチャートとしてファンドの保有量をご覧いただくと下記の通り1月大きく増加していることがわかる。
2月は現在で機関投資家が動いている様子はないが、ここがさらに増加するのかは注目していきたいところだろう。
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中島 翔
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