米国証券取引委員会(以下、SEC)は8月22日に、プロシェアーズ(ProShares)やディレクシヨン(Direxion)、グラナイトシェアーズ(GraniteShares)の3社から申請されていた9件のビットコインETFの申請を拒否した。
ビットコインETFは、ビットコインを含む投資銘柄の価格指標に連動するよう運用会社がビットコインの取引を行う金融商品だ。ビットコインETFは、機関投資家の仮想通貨マーケット参入のための条件として注目を集めており、2017年から複数のビットコインETFが申請されていたが承認には至っていなかった。
今回9件のビットコインETFが拒否された理由は、ETFの上場申請先となる証券取引所が価格操作や詐欺の対策に対して、SECの求める水準に達していないことが申請の却下事由であるとされている。これにより、23日現在、SECに申請されているのはシカゴの証券取引所であるCboeが申請しているETFのヴァンエック・ソリッドエックス・ビットコイントラストのみとなる。
ヴァンエックソリッドエックス・ビットコイントラストの申請は9月30日までに可否が判断される予定だが、審査の延長は最大2月まで延長可能だ。SECの決定に注目が集まる。
【参照URL】 SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION Release No. 34-83912; File No. SR-NYSEArca-2018-02
【参照URL】SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION Release No. 34-83904; File No. SR-NYSEArca-2017-139
【参照URL】SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION Release No. 34-83913; File No. SR-CboeBZX-2018-001
【関連記事】SEC、CboeのビットコインETF審査を9月30日まで見送り。2019年まで延期の可能性も
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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