ビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所「bitbank」では、ビットコイン価格が暴落した3月12日からの一週間で新規口座登録数が増加したという。ビットコインの下落を狙った個人投資家が市場に参入していると、同社公式ブログで分析している。
3月12日にビットコインは2019年4月以来初めて55万円を下回り、1日で30万円強の値下がりを見せて史上最大規模の下落率を記録した。しかし、bitbankでは13日にメールの登録件数が増加、KYC(本人確認)を通過するアカウント数も悪影響を受けず2日間は平均を上回った。3月13日から19日にかけて新規口座登録数は2020年の平均値と比較して40%増加したという。
ビットコインは急落したが取引量は高水準を維持しており、底値の約46.5万円から現在までに60%以上リバウンドしている。米国の仮想通貨取引所CoinbaseやKrakenでも同様に、3月12日以降に取引量や口座開設者数の増加が確認されていると経済誌Forbesは伝えている。これらを踏まえてbitbankは、2018年11月中旬にビットコインが50%下落して2019年3月まで停滞し続けた「仮想通貨市場の冬の時代(Crypto Winter)」と現状が異なると指摘している。
Googleトレンドでは「bitcoin halving(ビットコイン 半減期)」の検索数が過去数か月間に急増しており、ビットコインの価格が上昇した2020年1月と2月の伸び率が突出していた。したがってbitbankは、今年5月に迎える半減期前に「ビットコインを購入するか、安値でできるだけ多く買い増ししたいと考える個人投資家が多く存在する可能性が高い」と結論付けている。
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