スペインの国立中央銀行であるスペイン銀行は、「ビットコインは検閲耐性のあるシステム」とするレポートを発表した。仮想通貨メディアBitcoin.comが2月19日、報じている。
同行のBanco deEspaña氏が公表したレポートでは、仮想通貨の強みと弱み、機能について、伝統的な金融機関の視点から分析されている。
ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトが公表したビットコインのホワイトペーパーでは、「暗号証明に基づく電子決済システムにより、(銀行のような)第三者を必要とせずに任意の二人が直接取引をできるようにする」とされている。Bitcoin.comによると、Banco deEspaña氏のレポートでは「仲介者を必要としないシステムにとってビットコインは素晴らしい解決策だ。しかし、伝統的なシステムは(そもそも)こうした問題を解決しようと考えていない」と述べられている。また、仲介人の存在は問題でなく、ビットコインが従来のシステムの代替として金融セクターに大きな影響を当たるとは考えていないと締めくくった。
ビットコインの機能について一定の評価はされているものの、既存のシステムで問題がないため、ユースケースで実証されていかない限りは中央銀行のようなエスタブリッシュメントが動くことは難しいのかもしれない。しかし、IMFなどの国際機関や銀行によってブロックチェーンの導入が進む中、こうした見解も不変のものではない。今後も動向に注目していきたい。
【参照記事】Bank of Spain Report: Bitcoin Is a Solution for a System Without Censorship
【参照URL】BITCOIN: A SOLUTION FOR PAYMENT SYSTEMS OR A SOLUTION IN SEARCH OF A PROBLEM?
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