英中央銀行総裁、独自のデジタル通貨発行の問題点を指摘

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英国の中央銀行であるイングランド銀行が、一般向けに独自のデジタル通貨を発行すると報道され長らく話題になっていたが、これに対して同銀行総裁のMark J. Carney氏は、中央銀行によるデジタル通貨の発行には「根本的な問題」が存在するとの考えを示している。

同氏は、デジタル通貨が一般に広く伝わり、経済界全体に行き渡ることで、国の金融の安定が損なわれる恐れがあると指摘。今のところ仮想通貨最大の市場規模をもつビットコインも中核的な金融システムに密接につながってはおらず、他の仮想通貨との価値を合わせても米アップルの時価総額の約半分程度にとどまっているが、同氏は「有意な規模ではあるが、株式のように世界中に幅広く広まる性質を持つリスクであるとみている」と述べた。

一方で、仮想通貨の基本技術であるブロックチェーンは金融機関同士で行われる取引改善に役立つ可能性があるとも話している。

また、同氏は仮想通貨をめぐる世界各国の中央銀行の役割について協議すると言及した。今年1月には、イングランド銀行はデジタル通貨を発行する予定はないとの声明を発表している。

【参照サイト】中銀の一般向けデジタル通貨発行には「根本的な問題」=英中銀総裁
【参照サイト】 Central bank-issued digital currencies
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