auじぶん銀行株式会社は8月27日、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が今月発行する「CBIプログラム認証付きサステナビリティボンド」への投資を決定したと発表した。SDGs(持続可能な開発目標)への取組みの一環で、今回の投資を契機にESG(環境・社会・ガバナンス)投資を推進していく。
ESG投資は財務情報に加え、非財務情報を踏まえて企業分析、投資判断を行うもの。調達資金の使途が①環境改善効果があること(グリーン性)②社会的課題の解決に資するものであること(ソーシャル性)を兼備する債券「サステナビリティボンド」は、ESG投資の受け皿として、同社も注目する。
JRTTのサステナビリティボンドは、複数の国際基準に適合するほか、国際的な第三者評価機関であるDNV GLによる検証、環境改善効果については、DNV GLによる評価に加え厳格な国際基準を設ける国際NGOのClimate Bonds Initiative(CBI)からのプログラム認証(一度の認証で継続的な債券発行が可能となる制度)を、アジアで初めて取得している。20年度の発行総額は1056億円程度を予定。auじぶん銀行では、債券の発行により調達した資金が充当される事業は国連のSDGsの達成にも貢献するとして、投資を決めた。
同社は2020年4月、「SDGs推進室」を設置。次の時代を担う子どもから、持続可能な社会づくりに取り組まなければならない大人までがSDGsを学び、取り組むきっかけをつくる参加型、体験型のプロジェクト「SDGs未来会議」などを手掛けている。「ESG投資の推進を通じて、社会的課題や環境問題の解決に繋がる事業、SDGsの達成に貢献する事業を資金面からサポートし、社会的使命・役割を果たしていく」という姿勢を鮮明にした。
【参照記事】auじぶん銀行株式会社『~独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が発行する 「CBIプログラム認証付きサステナビリティボンド」への投資を決定~』

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

最新記事 by HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム (全て見る)
- オーストラリア、低炭素液体燃料生産に11億豪ドル投資 2029年にも国内生産開始へ - 2025年9月18日
- イラク初のサステナブル複合開発に世界銀行グループIFCが約6,500万ドルの融資支援へ - 2025年9月17日
- アポロ、ドイツ送電網支援でRWEとの合弁事業に32億ユーロを出資 - 2025年9月17日
- WTO漁業補助金協定が発効、海洋資源保護への国際的枠組みが始動 - 2025年9月17日
- SBTi、企業向け目標設定基準を改訂 化石燃料関連排出量の例外規定を導入 - 2025年9月16日