ステーブルコインPaxos Standard(PAX)とBinance USD(BUSD)を運営するPaxosが、裏付け資産の内訳を7月21日に公開した。既に公開されているUSD Coin(USDC)やTether(USDT)に続く形となっている。
Paxosは、自社運営のPAXとBUSDが、他のステーブルコインと比べてより規制に準拠した信頼の高いステーブルコインであることを主張。USDCとUSDTと比較をする形で裏付け資産について説明した。
USDCやUSDTと比べて詳細な開示とはならなかったものの、PAXおよびBUSDの裏付け資産は96%が現金または現金相当物になるという(残りの4%は米国財務省短期証券)。USDCが61%、USDTが2.9%であることを明記した上で、自社のステーブルコインは規制当局によって包括的に監視されているとアピールしている。
PAXおよびBUSCは、いずれも米ドルを担保に発行されるステーブルコインだ。PAXはPaxos社が運営しており、BUSDはBinanceと共同で運営している。Paxosによると、これらはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)によって監視されているという。
なお、USDCおよびUSDTの裏付け資産の内訳は次の通りだ。
USDC(2021年5月28日時点)
- 現金および現金同等物:61%
- 国外の銀行が発行するCD(Certificates of Deposit):13%
- 米国債:12%
- コマーシャルペーパー:9%
- 社債:5%
- 地方債と米エージェンシー債:0.2%
USDT(2021年3月31日時点)
- 現金及び現金同等物、その他短期預金、コマーシャルペーパー:75.85%
- コマーシャルペーパー:65.39%
- 受託者向け預金:24.12%
- 現金:3.87%
- リバース・レポ・ノート:3.6%
- トレジャリー:2.94%
- 有担保貸付(関連会社への貸付はなし):12.55%
- 社債、ファンド、貴金属:9.96%
- その他の投資(デジタルトークンを含む):1.64%
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株式会社techtec リサーチチーム
「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec
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