社会貢献活動に独自コイン(トークン)を付与するサービス「actcoin(アクトコイン)」は2月26日、新機能「デイリーアクション」の追加を発表した。これにより、actcoin利用者は社会問題や環境問題解決のための毎日できるアクションを報告するだけでアクトコインを獲得できるようになる。
actcoinは「社会貢献活動が価値になる社会をつくる」をビジョンに、2019年1月末にサービスを開始し2020年2月26日現在5,055ユーザーに到達。現在、発行済みコイン数が1,445万コインを突破、個人の日常の中での小さな社会貢献を可視化し、社会や環境にいい行動を促す仕組みをつくってきた。これまでのactcoinは、社会貢献や社会問題のためのプロジェクトへの参加・プロジェクトのシェア・寄付証明の3つのアクションに対してactcoinが付与される仕組みだったが、プロジェクトの開催エリアが東京や大阪が主要であり地方に住むユーザーactcoin内のプロジェクトに積極的に参加することが難しい状況だった。

このほど追加された「デイリーアクション」機能では、社会問題に即した70個以上の目標の中から、5つを個人目標として設定し、1日1回アクションを報告することによって貢献の証である500アクトコインが獲得できる。設定した目標が習慣として当たり前になると、いつでも目標を変更することが可能だ。現在は、世界中で深刻な問題である「フードロス」・「マイクロプラスティック」・「CO2」・「循環生活」の4つをカテゴリー化し小さな目標が70個以上、プラスチックのストローを使わなかった/調理や注文は食べきれる量にした/マイボトルを持ち歩いた/節水に心がけた/書類のプリントを控えた、など日々の中で習慣化できる小さなアクションを表示している。
現在、アクトコインは買ったり売ったりするコインではなく、社会のためのアクションをした時にしか付与されない。今後は貯まったアクトコインが社会に循環できる仕組みづくりの実装が計画されており、年内には環境や社会に配慮した商品と交換できる仕組みや、寄付体験プログラムを予定しているという。
【参照サイト】actcoin(アクトコイン)公式サイト

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- ReFiで広がるカーボンクレジット市場の未来― KlimaDAO JAPANの取り組みと展望【インタビュー】 - 2025年3月14日
- ReFi×インパクト投資×システミックデザインから見る、新しい経済システムと金融の未来(HEDGE GUIDE / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab) - 2025年2月12日
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日
- バイオ炭で炭素クレジット発行、米CMCとFlowcarbonが連携 - 2025年2月3日