スクウェア・エニックスが手がけるNFTゲーム「資産性ミリオンアーサー」の動向

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今回は、スクウェア・エニックスのNFTゲーム「資産性ミリオンアーサー」について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 株式会社スクウェア・エニックスとは
    1-1. 「スクウェア・エニックス」の概要
    1-2. 株式会社スクウェア・エニックスの事業内容
  2. 「資産性ミリオンアーサー」について
    2-1. 「資産性ミリオンアーサー」の概要
  3. 「資産性ミリオンアーサー」の特徴
    3-1. シールとNFTを融合させた新しいシステム
    3-2. 「LINE NFT」のマーケットプレイスで取引可能
    3-3. ゲームコンテンツ「シール研究所」の概要
  4. 「資産性ミリオンアーサー」の最新情報
  5. まとめ

2023年4月20日に、ゲーム業界の巨星「株式会社スクウェア・エニックス」からNFTゲーム「資産性ミリオンアーサー」がリリースされました。

この「資産性ミリオンアーサー」は、その初期段階からNFTデジタルシールプロジェクトとして高く評価されていました。そしてこの度、ゲーム内で「シール研究所」なる新コンテンツが提供開始されました。これにより、ユーザーは自由度の高いシールのカスタマイズを楽しむことができるようになり、NFTデジタルシールという新たなエンタテインメントの体験が一層深まったと言えます。

本記事では、その「資産性ミリオンアーサー」に焦点を当て、株式会社スクウェア・エニックスが展開するこのNFTゲームの魅力と特徴、そしてその最新動向について詳しく解説していきます。

1.株式会社スクウェア・エニックスとは

1-1.「スクウェア・エニックス」の概要

SQ

「株式会社スクウェア・エニックス」とは、2008年10月1日に設立された、東京都新宿区に本社を置くスクウェア・エニックス・グループの中心となる持株会社です。

スクウェア・エニックスは、「最高の「物語」を提供することで、世界中の人々の幸せに寄与する」を企業理念とし、自社の「IP(知的財産)」を駆使した高品質なエンタテインメント・コンテンツやサービスを提供しています。

その活動範囲は広大で、エンタテインメント・コンテンツやサービスが豊富に集まる日本やアメリカ、ヨーロッパなどに事業拠点と開発スタジオを展開し、デジタルエンタテインメント、アミューズメント、出版、ライツ・プロパティという4つの領域で事業を展開しています。

スクウェア・エニックスは、ゲームからアミューズメント、出版、マーチャンダイジングなどの幅広い分野でコンテンツとサービスを提供し、お客様に最高のエンタテインメント体験を届けるために日々努力しています。

1-2.株式会社スクウェア・エニックスの事業内容

株式会社スクウェア・エニックスが展開している主な事業内容は以下の通りです。

デジタルエンタテインメント事業

デジタルエンタテインメント事業では、ゲームを中心に、デジタルエンタテインメントの企画、開発、販売、運営を行っています。

具体的には、世界各国に点在する最先端の開発拠点や国際的な事業推進体制を利用し、多種多様なデジタルエンタテインメントコンテンツを開発。そのクオリティと独自の世界観は高く評価され、幾多のヒット作を世に送り出してきました。

また、HD(ハイ・デフィニション)ゲームから大型オンラインゲーム、モバイル向けゲームやブラウザゲームなど、ユーザーの嗜好やライフスタイルに合わせた商品開発および運営にも力を入れています。

アミューズメント事業

アミューズメント事業では、全国展開のアミューズメント施設「タイトーステーション」の運営や、業務用ゲーム機器の企画、開発、販売を行っています。

タイトーステーションでは、地元に根差した店舗作りを推進し、策略的な店舗展開やマルチ電子マネー対応の決済端末の順次導入、顧客サービスのさらなる向上に力を入れています。

また、施設運営のノウハウを活かし、アミューズメント施設のフランチャイズ事業や、業務用ゲーム機器のレンタル事業も展開しています。

業務用ゲーム機器の開発では、多様なユーザーに楽しんで頂けるゲームの開発を推進し、市場の活性化に寄与するゲームを生み出しています。さらに、業務用ゲーム基板や汎用筺体の販売を通じ、自社の高度な技術力を他社にも提供しています。

出版事業

出版事業では、コミック雑誌の定期刊行、ウェブマガジンにおけるコミック・イラスト・ライトノベルの掲載、スマートフォン向けアプリによるデジタルコミックの配信、そしてそれらの連載作品の単行本化などを手掛けています。これらの作品を元にしたアニメーションや実写ドラマ・映画化、舞台化、さらにはグッズの企画・製造、ゲーム攻略本などのゲーム関連書籍の出版も行っています。

定期刊行物や単行本の出版を基盤にクロスメディア戦略を展開し、作家と編集者の良好な協働関係、さらには作品の早期投資という育成型の事業スタンスで、安定的に人気作品を生み出しています。

さらに、「アルティマニア」シリーズや「公式コンプリートガイド」など、公式ならではのゲーム攻略情報だけでなく、幅広い情報を提供するゲーム関連書籍も提供しています。

ライツ・プロパティ事業

ライツ・プロパティ事業では、自社グループのIPや他社のIPを用いた二次的なコンテンツの企画、制作、販売、そしてライセンス管理を行っています。

具体的には、オフィシャルショップやカフェなどを運営して、利用者が直接コンテンツに触れる機会を創出しています。その他、コンテンツの世界観を細部まで再現したフィギュアやアクセサリー、「スクウェア・エニックス プロダクツ」、ぬいぐるみや実用グッズの「スクウェア・エニックス トイズ」を提供しています。これにより、従来のファン層だけでなく新たな顧客にも接点を持つことができます。

また、映像作品やゲーム音楽関連商品など、自社のIPを最大限活用した製品の販売やライセンス供与も行っています。これにより、たくさんの人気作品を生み出してきました。特に、ゲーム音楽関連商品では自社専門レーベル「SQUARE ENIX MUSIC」を展開し、ゲーム音楽関連商品の制作や販売、コンサートの開催などを通じて、ゲーム音楽をより身近に感じていただけるような取り組みを進めています。

2.「資産性ミリオンアーサー」について

2-1.「資産性ミリオンアーサー」の概要

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「資産性ミリオンアーサー」について紹介します。これは、2023年4月20日にスクエア・エニックスからリリースされた、同社初のブロックチェーンゲームです。このゲームは、NFT(非代替性トークン)とブロックチェーンゲームの専門企業である「double jump.tokyo株式会社」と共同で開発されたプロジェクトで、独自のキャラクターたちがファンの間で注目を集めています。

これまでに発売された第一弾から第五弾、さらには「ミリオンアーサーシリーズ10周年特別弾」、「資産性みくじ2023」では、「キャラクターシール」、「4コママンガシール」、「フレーズシール」の3種類をリリースし、シリーズの総販売数はなんと約12万枚に達しています。

資産性ミリオンアーサーのポイントは、NFTの性質に注目した開発がされていることです。具体的には、ブロックチェーン上に記録される保有情報とその証明性を活かし、ユーザーが自由にカスタマイズして自分だけのシールを作成できるデジタルコレクティブアイテムとなっています。

さらに、今回のリリースと同時に、ゲーム内のコンテンツである「シール研究所」が提供されるようになりました。これにより、シールのカスタマイズ性がさらに拡大し、より深いエンタテインメント体験が可能になりました。

つまり、「資産性ミリオンアーサー」は、NFTデジタルシールのコレクションとゲームプレイの両方を楽しめる、新しい形のエンタテインメントプロジェクトと言えます。その新鮮な体験が、瞬く間に大きな注目を集めています。

3.「資産性ミリオンアーサー」の特徴

3-1.シールとNFTを融合させた新しいシステム

「資産性ミリオンアーサー」の特徴として挙げられるのが、従来のシールとNFT(非代替性トークン)を組み合わせた革新的な「NFTデジタルシール」です。これは新たな分野を開拓した試みとして認識されています。

NFTデジタルシールとは、NFT化されたシールをデジタル上で収集し、保存できるアセットです。従来の物理的なシールは、一度剥がしてしまうと粘着力が失われ、再度使用することは困難でした。しかし、NFTデジタルシールはブロックチェーン技術を活用しており、追跡性が確保されています。つまり、誰がいつどのシールを保有していたかという情報をデータとして証明することが可能なのです。これにより、特定の有名人が保有しているシールの価値が高まるという新たな現象も見られます。

さらに、デジタルシールのNFTは、シールの加工履歴などのパラメータもブロックチェーン上に記録されます。これにより、新品や中古品のようにデータ上で取引を進めることが可能になります。同時に、コレクション性という側面も十分に保たれています。

これらの特性から、「資産性ミリオンアーサー」は、新旧の要素を巧みに組み合わせた、新たなエンタテインメントの形を提供していると言えます。

3-2.「LINE NFT」のマーケットプレイスで取引可能

資産性ミリオンアーサーのNFTデジタルシールは、「LINE Xenesis」が運営する「LINE NFT」のマーケットプレイスで売買することができます。

LINE NFTは、そのシンプルな操作性と決済方法により、NFTの購入や取引を手軽に行うことが可能なプラットフォームです。ここで資産性ミリオンアーサーのNFTデジタルシールが取り扱われているため、その価値が高まったシールを保有していれば、LINE NFTでの取引が可能となります。

公式ウェブサイトでは、LINE NFTで購入や譲渡されたシールは、「該当シール」(公式サイト上)にアクセスすることが推奨されています。これはシールの「使用情報」は、シールへのアクセスが起点となるためです。新たにシールを手に入れた際は、公式サイトでシールにアクセスすることをお忘れなく。

3-3.ゲームコンテンツ「シール研究所」の概要

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2023年4月20日に新たにリリースされたゲームコンテンツ「シール研究所」では、「冒険」、「工場」、「製造」、「シール」、「メガプレス」の5つのパートが用意されています。特に「冒険」パートでは、プレイヤーは「社員」と名付けられたキャラクター3人を選んで自動で進行するダンジョンを攻略します。ダンジョンをクリアすると、「寿司」という素材を手に入れることができます。

次に、「工場」パートでは、冒険パートで集めた「寿司」と「社員」を使って、「パンツ」というアイテムを製造します。「パンツ」の生産結果は、「寿司」の種類や個数、そして「社員」の能力やレベルにより変化します。

さらに、「製造」パートでは、「パンツ」を用いて「ギアシール」というアセットを生成します。「ギアシール」は全120種類のシールフレームであり、このゲーム内でのみ手に入れることができます。それを「シール」パートでNFT化することで、「メガプレス」パートで保有する「キャラクターシール」と組み合わせることが可能になります。

4.「資産性ミリオンアーサー」の最新情報

新たなゲームコンテンツ「シール研究所」がリリースされました。このゲームはシーズン制を採用しており、各シーズンごとに手に入る「ギアシール」の種類が変わります。

今回はシーズン1として、2023年4月20日から7月19日までの期間でコンテンツが提供されます。基本的なプレイは無料で、一部有料アイテムを除き、「Dosiアカウント」を持ち、資産性ミリオンアーサーのNFTデジタルシールを保有している人なら、誰でも参加できます。

5.まとめ

2023年4月20日にリリースされた「資産性ミリオンアーサー」は、スクエア・エニックスが初めて提供するブロックチェーンゲームです。もともと人気の高かったNFTデジタルシールプロジェクトが、新たなゲームコンテンツ「シール研究所」のシーズン1として提供を開始しました。これにより、シールのカスタマイズ性が更に向上し、NFTデジタルシールとしてのエンターテイメント体験が一層豊かになりました。興味がある方は、ぜひこの機会に「資産性ミリオンアーサー」の魅力的な世界を体験してみてください。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12