今回は、NEO TOKYO PUNKSについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- NEO TOKYO PUNKSとは?
1-1. NEO TOKYO PUNKSの概要
1-2. NEO TOKYO PUNKSの世界観 - NEO TOKYO PUNKSの特徴
2-1. 世界的な人気の高さ
2-2. コミュニティが強い
2-3. ジェネラティブアートの手法を用いている - NEO TOKYO PUNKSの今後の展開
3-1. コインチェックとのコラボレーション
3-2. 銀座のNFT会員権制の暗号資産バー「CryptoBar P2P」とのコラボ企画
3-3. ロードマップ - まとめ
現在、毎日のように世界中でさまざまなNFT(非代替性トークン)プロジェクトがリリースされていますが、日本もその例外ではありません。中でも今大きな注目を集めているのが「NEO TOKYO PUNKS(ネオトーキョーパンクス)」です。NEO TOKYO PUNKSはそのアート作品に日本特有の文化要素を取り入れており、日本国内だけでなく、海外のユーザーからも高い支持を獲得しています。
そこで今回は、今話題のNEO TOKYO PUNKSについて、その概要や特徴、今後の展開について解説していきます。
①NEO TOKYO PUNKSとは?
1-1.NEO TOKYO PUNKSの概要
NEO TOKYO PUNKSとは、アニメとサイバーパンクをコンセプトにした日本発のNFTプロジェクトです。
日本国内のイラストレーターであるNIKO24氏によって描かれたイラストは、いろいろな装備を装着したキャラクターの横顔を特徴としており、それぞれのキャラクターは顔、服装、装備といった各パーツをプログラムでランダムに組み合わせて作成する「ジェネラティブアート」という手法によって誕生しました。
NEO TOKYO PUNKSのNFTは全部で2,222体が生成されましたが、3月末に開催されたプレセールおよびパブリックセールにおいて、その全てがたったの2分という短時間で完売するなど、その高い人気ぶりをうかがわせました。
なお、プロジェクトチームは、NIKO24氏を筆頭に匿名の計6名で構成されています。
1-2.NEO TOKYO PUNKSの世界観
NEO TOKYO PUNKSは前述の通り、アニメとサイバーパンクをテーマにしており、メタバースが一般的となった2050年の東京において、権力者や富裕層によって支配された「ブレインバース」と呼ばれる仮想空間から、かつての東京を取り戻すというストーリーとなっています。
このようなストーリー設定やキャラクターの画風、ガジェットなどから、全体的にサイバーパンクSFアニメを彷彿とさせるようなコレクションとなっており、日本の伝統的なSF作品要素がふんだんに散りばめられた作品となっています。
②NEO TOKYO PUNKSの特徴
2-1.世界的な人気の高さ
NEO TOKYO PUNKSの特徴の一つとして、世界的に高い人気を誇っていることが挙げられます。前述の通り、日本の伝統的なカルチャーを感じさせるプロジェクトコンセプトおよびデザインは、海外からも大きな支持を受けており、そのファン層をますます拡大しています。
これまでのNFT業界では海外のコレクションが目立っており、実際に「OpenSea」をはじめとするプラットフォームでも、人気ランキングにランクインしているほとんどのコレクションが海外発のものでした。
しかし、NEO TOKYO PUNKSはその海外からの支持の高さを強みとして、3月末のプレセールおよびパブリックセールでは2,222体全てが2分で完売したほか、二次流通を含む売上高が750ETH(約3億円)を突破し、NFTランキングの上位に食い込むなど、日本のNFTを世界に知らしめるきっかけの一つとなりました。
また、公式TwitterやDiscordにおいても、海外のNFTコレクターに対するアプローチを積極的に行っており、今後その人気はさらに高まっていくのではないかと見られています。
2-2.コミュニティが強い
NEO TOKYO PUNKSでは、NFTのホルダーがプロジェクトを盛り上げていこうという雰囲気が高まっており、コミュニティの結束力が比較的強いことも特徴の一つです。また、二次創作が許可されているため、実際に多くのホルダーが二次創作を制作し、SNSなどにアップしています。
このように、NEO TOKYO PUNKSでは、チームとホルダーが一緒になってプロジェクトを創り上げ、盛り上げていこうという空気感が強いため、TwitterやDiscordも常に活発に動いているという状況です。
2-3.ジェネラティブアートの手法を用いている
前述の通り、NEO TOKYO PUNKSではジェネラティブアートという手法が用いられています。ジェネラティブアートとは、コンピュータのアルゴリズムによって機械的且つ無作為的に生成されるアート作品のことを指し、統一感を持ったコレクション作品を創り上げることが可能な手法の一つです。
NEO TOKYO PUNKSは、まずNIKO24氏によってキャラクターの顔や服装、装備といったそれぞれのパーツがデザインされ、それらをコンピュータのプログラムでランダムに組み合わせることによって生成されました。NEO TOKYO PUNKSではこのような手法を用いてNFTキャラクターを作り上げているため、一度に多くの作品を生成できるほか、一斉販売も可能となっています。
③NEO TOKYO PUNKSの今後の展開
3-1.コインチェックとのコラボレーション
日本国内の仮想通貨取引所である「Coincheck(コインチェック)」が22年4月27日、NEO TOKYO PUNKSとのコラボレーションを実施することを明らかにし、大きな話題となりました。
コインチェックは現在、「ザ・サンドボックス(SAND)」および「ディセントラランド(MANA)」といったブロックチェーンゲームのメタバース(仮想空間)上において、「2035年の近未来都市」をテーマとしたコミュニティ拠点を展開しています。
そして今回、これらのメタバース都市とNEO TOKYO PUNKSのコラボレーションが発表され、サイバーパンクを彷彿とさせるアイテムや、それを装着したオリジナルのアバターが製作される予定だということです。このほかにも、NEO TOKYO PUNKSの世界観を表した展示エリアを設けることも発表されており、業界からは期待の声が上がっています。
現時点ではコラボレーションがいつスタートされるかなど、詳細な情報は明らかになっていないため、引き続きその動向に注目していきたいと思います。
3-2.銀座のNFT会員権制の暗号資産バー「CryptoBar P2P」とのコラボ企画
NEO TOKYO PUNKSは20日、銀座のNFT会員権制の暗号資産バー「CryptoBar P2P」とのコラボイベント「NEO TOKYO BAR 2050」の開催を発表しました。2050年の東京のバーをテーマ―に、未来社会の体験を感じる仕掛けをバーの中に実装する企画は、株式会社知財図鑑のプロデュースにより実現します。
2022年7月1日から7月31日まで、バー内の感情センシングからNFTアートがジェネレートされる様子や未来の飲食体験を楽しんでもらうコラボレーション企画を、Cryptoの文化と技術を愛する人のための大人の隠れ家・CryptBar P2Pに実装します。センシングされたバー内の感情の蓄積からオリジナルのアルゴリズムに従い、感情と連携したマスクや衣装が反映され、その場その時のバーの空気感から生成されたキャラクターを表示します。
また、同じ仕組みを用いた「バーチャルフラワー」を展示し、1ヶ月間かけて成長していく様子が表示されます。CryptoBar P2Pの空間の感情で育った植物は、NFTアート作品としてOpenSeaなどのマーケットプレイスでの販売が予定されています。
「CryptBar P2P」に入店するには、イーサリアム(ETH)で専用NFTを購入する必要があります。2020年6月20日より7月20日の期間、NEO TOKYO PUNKSとCryptBar P2Pのコラボ限定デザインの会員証が2種類(月間パス / 年間パス)販売されます。
3-3.ロードマップ
NEO TOKYO PUNKSでは今後、ホルダーに対するギブアウェイ企画やエアドロップ、コミュニティイベント開催のほか、メタバース上での3D展開やAIテクノロジーによってオートで生成される「ジェネラティブ・ストーリー」の導入、その他プロジェクトとのコラボレーションといった、さまざまなイベントを数多く予定しています。
特にNFTホルダーに対する還元に力を入れているとみられるため、今後ホルダーはさらなる優遇を受けることが可能になるのではないかと期待されてます。
④まとめ
NEO TOKYO PUNKSは日本の伝統的なSF作品を彷彿とさせるような世界観で、国内だけでなく海外からも大きな注目を集めています。また、二次創作も活発に行われているため、今後コミュニティもさらに盛り上がっていくことが予想されます。
コインチェックが手がけているメタバースプロジェクトとのコラボなど、今後もさまざまなイベントを控えているため、今のうちに国内仮想通貨取引所で口座を開設し、NEO TOKYO PUNKSの世界を体験してみるといいでしょう。
中島 翔
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