今回は、BITPOINTに上場したクレイトン(KLAY)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- BITPOINTとは
1-1.BITPOINTの概要
1-2.BITPOINTの特徴 - クレイトン(KLAY)とは
2-1.クレイトン(KLAY)の概要
2-2.仮想通貨としてのスペック
2-3.クレイトン(KLAY)の特徴
2-4.クレイトン(KLAY)の将来性 - まとめ
22年8月4日、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所BITPOINT(ビットポイント)は、新たに「クレイトン(KLAY)」の取り扱いをスタートすることを明らかにしました。
クレイトンが国内の取引所に上場されるのは今回が初めてです。今回は、BITPOINTで新たに取り扱われるクレイトンについて、その概要や特徴、将来性などを解説していきます。
①BITPOINTとは
1-1.BITPOINTの概要
BITPOINT(ビットポイント)とは、16年3月3日に設立された株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所です。
金融庁によって「暗号資産交換業者」に登録済みのBITPOINTは、主要株主に東証一部上場企業「SBIホールディングス株式会社」の100%子会社である「SBIファイナンシャルサービシーズ株式会社」を控え、信頼性の高い取引所として多くの投資家から支持されています。
1-2.BITPOINTの特徴
①取引ツールが充実している
BITPOINTは仮想通貨取引の初心者から上級者まで、あらゆるユーザー層に対応した便利な取引ツールの提供を行っています。中でも、スマートフォンから手軽に取引が可能な「BITPOINT」アプリは初心者のユーザーに非常に人気のアプリとなっています。
②取り扱い通貨が豊富
BITPOINTでは、「ビットコイン(BTC)」や「イーサリアム(ETH)」といった主要な仮想通貨だけでなく、ジャスミーやディープコインといった日本発の注目のアルトコインまで、銘柄を数多く扱っています。
〇BITPOINT Pro(取引所)取扱銘柄
19銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、トロン、エイダ、IOST、シバイヌ、ディープコイン、ソラナ、ジャスミー、ポルカドット、ゼノ、トンコイン、ドージコイン、アバランチ、スイ
〇BITPOINT(販売所)取扱銘柄27銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、トロン、エイダ、チェーンリンク、ポルカドット、ジャスミー、ディープコイン、IOST、クレイ、ポリゴン、シバイヌ、フレア、ゼノ、コスモス、トンコイン、ツバサガバナンストークン、オシトークン、ソラナ、ドージ、アバランチ、スイ、ぺぺ
③各種手数料がかからない
BITPOINTでは現物取引に関するあらゆる手数料がすべて無料となっているほか、仮想通貨の出金手数料や即時入金手数料、口座管理料といった各種手数料も無料であるため、ユーザーは利幅の少ない取引であっても手数料を気にすることなく利用できるなど、利便性の高い取引所となっています。
②クレイトン(KLAY)とは
2-1.クレイトン(KLAY)の概要
クレイトン(KLAY)とは、19年6月にローンチされたパブリックブロックチェーン「Klaytn(クレイトン)」で発行されている独自トークンを指します。クレイトンはこれまでにも「バイナンス(Binance)」や「ゲート(Gate.io)」、「コインワン(Coinone)」や「クーコイン(Kucoin)」といった海外の取引所への上場を果たしてきましたが、今回ついに日本国内に上陸しました。
Klaytnは、企業から個人に至るまで、幅広いユーザーに対してのユースケースを備え、優れた処理速度と、手数料の低さから世界中で利用が拡大しているブロックチェーンです。Klaytnブロックチェーン上で、NFTの発行が可能であることに加え、メタバース分野にも注力していることから、KLAYについても今後の幅広い拡大が期待されています。
Klaytnはメッセンジャーアプリ「カカオトーク(KakaoTalk)」で知られる韓国の企業「カカオ(Kakao)」の子会社でブロックチェーン部門の「グラウンド・エックス(Ground X)」が開発を進めているプロジェクトです。NFTやメタバース分野での活用が期待されている注目のブロックチェーンとなっています。
2-2.仮想通貨としてのスペック
クレイトンの仮想通貨としてのスペックは下記の通りです。
- ティッカーシンボル・・・「KLAY」
- 現在の価格(22年8月10日現在)・・・0.2841ドル(約38.38円)
- 時価総額・・・約8.4億ドル(約1145.2億円)
- 時価総額ランキング・・・60位
- 循環サプライ・・・約29.8億KLAY
- 発行上限・・・データなし
2-3.クレイトン(KLAY)の特徴
①高速な処理速度
クレイトンは1秒間あたり約4,000件もの取引を処理でき、1秒毎にブロックが生成され、即時のファイナリティを特徴とし、メタバースや決済手段としての活用が想定されています。
トランザクションがネットワークに送信されてから、トランザクションがブロックに含まれるまでの時間が短いことが強調されており、ユーザーにとってもトランザクションの待ち時間を意識することなく使用できるでしょう。
②開発しやすい環境
クレイトンは誰でも比較的簡単に「DApp(分散型アプリケーション)」の開発ができる環境が整っているため、ユーザーは高度な知識や技術がなくとも、独自のアプリケーションを構築することが可能です。
実際、クレイトンではすでにゲームやエンターテイメント、旅行などといったあらゆる分野のDAppが構築されており、今後もさらに広く活用されていくと見られています。
③多くの大企業と提携している
クレイトンは数々の大企業と提携していることでも知られており、「LG Electronics(LGエレクトロニクス)」や「SKTelecom(SKテレコム)」、「UnionBank(ユニオン・バンク)」のほか、世界的な仮想通貨取引所である「バイナンス(Binance)」などとパートナーシップを結んでいます。
このように、クレイトンのガバナンスには錚々たる大企業が参加しているため、ユーザーは安心して利用することが可能です。
2-4.クレイトン(KLAY)の将来性
①新たな取引所への上場
今回国内初となるBITPOINTへの上場を果たしたクレイトンですが、今後さらに多くの取引所への上場が決定した場合、その需要はさらに拡大することが予想されます。
②新たなパートナーシップの締結
クレイトンはこれまでに数々の大企業とパートナーシップを締結してきましたが、今後新たな提携が発表された場合、価格にも良い影響を与えることが期待されます。
また、運営元であるカカオの大人気アプリ「カカオトーク」において、決済手段などの形でクレイトンが利用された場合、クレイトンの需要はかなり拡大すると予想されます。
④まとめ
クレイトンはその処理速度の速さやアプリの開発のしやすさなどからすでに多くのシーンで活用されているほか、大企業との提携も進んでおり、今後はさらにユースケースを拡大することが期待されています。この機会にBITPOINTで口座を開設し、クレイトンをお得に取引してみてはいかがでしょうか。
中島 翔
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