解説動画を制作する株式会社simpleshow Japanは11月10日、企業の長期的成長に必要なESG(環境、社会、ガバナンス)の認知拡大のため、社内研修向けESG解説動画の提供を開始した。動画は株式会社野村総合研究所が社内ESG研修で使っていた教材をベースに両社が共同制作したもの。
投資の判断基準として、企業の業績だけではなく、非財務的な3つの要素であるESGに配慮した経営の重要性が認知されつつある。環境問題や人権問題、従業員への対応、ダイバーシティへの取り組みなどを基に算出されるスコア(ESG評価)を参考に投資先を決定する事例が増えたことにより、一般的な投資方法へと変わってきた。
一方、電通PRの企業広報戦略研究所による全国1万500人を対象とした「ESG/SDGsに関する意識調査」では、ESGの認知率は2019年度が18.3%。18年度の15.0%に比べ微増にとどまっている。「知識の格差がなくなれば、世界はもっと良くなる」を掲げるsimpleshow Japanは、認知の低さを解決するため、国際環境格付け機関CDPの最高位評価Aリストや国際的ESG株式指数として有名なDJSI World(Dow Jones Sustainability World Index)の銘柄に選定されるなど、ESGの分野で高い評価を得ている野村総研の知見と、自社の強みである解説動画制作の知見を融合、ESG動画を制作した。
コンテンツは①ESGとは②気候変動③人権問題(現代奴隷について)④世界のESG動向で構成。言語は日本語(字幕あり版・なし版)。使用期間は無期で、解像度1920×1080、 mp4ファイル形式のデータで納品する。納品の際は購入企業・団体などのロゴをラストカットに挿入する。企業・団体様での組織内用途(社内研修・自社発信のセミナーなど)として自由に利用可能。ただし、企業ウェブサイトなどの一般公開される場所への掲載は不可。通常価格55万円(税込)で、複数購入値引きあり。
simpleshowはドイツ発の解説動画(Explainer Video)専門の企画制作会社。難しいメッセージを分かりやすく伝え、見る人の理解を促進させるノウハウを基に、マイクロラーニングやeラーニング、企業のPR、社内教育など、幅広い分野でソリューションを提供。これまでに1万本以上の解説動画を50以上の言語で制作し、世界の有名企業・団体に導入してきた。2008年に創業、イギリス、スイス、ルクセンブルク、シンガポール、マレーシア、香港、アメリカ、日本に支社を置く。
【参照記事】【野村総合研究所 × simpleshow Japan】ESG解説動画の提供開始

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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