三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社は4月1日付で「ESG推進室」を新設した。同社は「スチュワードシップ責任を担う責任ある機関投資家として、投資においてESGを考慮することはアップサイドポテンシャルの追求とダウンサイドリスクの抑制に繋がる」との考えから、ESGを資産運用の重要な柱の一つに据え、スチュワードシップ推進部を置いている。
ESG推進室は、取り組みを更に深化するため、スチュワードシップ推進部内にESG専担セクションとして新設。ESGリサーチを通じたトップダウン型のエンゲージメントや情報発信の強化、ESGにかかるグローバルイニシアティブに関する活動強化を進めていく。「今後とも、ESG課題への取り組みや投資先企業との建設的な目的を持った対話を積極的に推進し、豊かで持続的な社会の形成に貢献することで、中長期的な投資リターンの最大化に努める」としている。
アセットマネジメントOne株式会も4月1日付で「サステナビリティ推進室」を新設した。同社はDIAMアセットマネジメント株式会社、みずほ信託銀行株式会社の資産運用部門、みずほ投信投資顧問株式会社、新光投信株式会社が統合し、2016年10月1日に発足した資産運用会社。「投資顧問事業」と「投資信託事業」の双方の事業領域における運用資産残高は約55兆円とアジアトップクラスの規模を誇る。
社会や地球環境などの持続性に対する関心や問題意識の世界的な高まりを受け、同社も会社設立と同時に「責任投資部」を設置するなど、スチュワードシップ活動に積極的に取り組んできた。サステナビリティ推進室は「社会からの要請に応える必要性が高まっている状況に鑑み、ステークホルダーとの信頼関係を確かなものとする」(同社)ため、社長直轄組織として発足。資産運用会社における社会的役割を十分認識し、持続可能な社会の発展に向けた取り組みを推進していく。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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