フリマアプリを運営する株式会社メルカリは1月18日、職場におけるジェンダー平等に関する取り組みを評価するグローバル認証「EDGE Assess」(エッジ・アセス)を取得したと公表した。取得は2022年12月で、日本企業として初めて。
EDGEはEconomic Dividends for Gender Equalityの略称で、スイス・ジュネーブに本拠地を置く「EDGE Certified Foundation」によって制定された、ジェンダー平等のためのグローバルな査定方法論および認証基準。認証審査にあたり、「男女同一賃金」「採用と昇格・登用」「リーダーシップ開発研修とメンタリング」「柔軟な働き方」「組織カルチャー」の5つの観点から、人事関連のデータや制度、取り組みの実績、職場での実態を調べる従業員向けアンケート調査などを行う。
メルカリは「多様なバックグラウンドを持つメンバーの経験・知識・意見を結集し、一人ひとりがバリューを発揮できる組織」を目指し、2018年からダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を社内で推進。女性やLGBT+コミュニティなど、IT業界のマイノリティを対象としたソフトウェアエンジニア育成プログラム「Build@Mercari」を開催するなど、具現化してきた。
社外評価では、入籍や事実婚のほか、同性パートナーも対象とした「結婚休暇・祝い金」制度や、社員全員を対象としたオンライン研修「Pride e-learning」の実施などが評価され、LGBT+に関する企業評価指標 「PRIDE指標2021」で「ゴールド」を受賞。
また、人事データ分析・ITキャリア・教育プログラムの実施、「神山まるごと高専(仮称)」との学校教育におけるパートナーシップなどを通じ、機会の不平等を解消し、社会を変革していく姿勢や取り組みが評価され、「D&I Award2021」でスタートアップ企業部門「GRAND PRIZE」(最高位)を受賞している。
同社は「エッジ・アセスの認証を経て明確となったアクションプランのもと、より多様な人材が活躍できる環境づくりを進め、日本社会全体でのD&Iの推進を目指していく」としている。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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