SBIホールディングス、みなし業者LastRootsに追加出資。仮想通貨交換業登録に向けて役員派遣へ

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SBIホールディングス株式会社(以下、SBIホールディングス)は8月20日、みなし仮想通貨交換業者である株式会社LastRoots(以下、LastRoots)に対し、グループ会社を通じて追加の出資を行ったことを公表した

LastRootsは、動画広告と仮想通貨を組み合わせた広告サービスプラットフォーム「こばんちゃんねる」と仮想通貨取引所「C0bans」を運営する仮想通貨交換業者だ。こばんちゃんねるでは、動画を完全視聴した視聴者を見込み顧客として、仮想通貨c0banを視聴者に付与する仕組みが組まれている。こうした仕組みから、こばんちゃんねるでは日本全国のご当地グルメの紹介動画などが主流コンテンツとなっており、2018年7月にはこばんちゃんねるのc0ban付与回数が500万回を突破している。

SBIグループは2017年12月にもLastRootsへの出資を行っており、4月6日に金融庁から業務改善命令を受けていたLastRootsに対して、今回の出資を皮切りに役員を派遣し経営管理態勢の強化を図るとともに、同社の仮想通貨交換業登録及び事業成長を支援する狙いだ。

みなし業者は2018年8月現在、LastRootsを含め3社存在している。金融庁はこれまでもみなし業者に対して立入検査を行い、顧客の資産を預かる機関として管理体制の不備を指摘してきた。金融庁の厳しい指導方針は、仮想通貨取引所に対して金融機関と同等のセキュリティや顧客保護の観点を根ざさせることにある。SBIホールディングスの取り組みは日本の仮想通貨業界の信頼回復につながっていくのか。注目していきたい。

【参照記事】株式会社LastRootsラストルーツへの追加出資に関するお知らせ

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