ふるさと納税が発信する、地域発のSDGs。ポータルサイト「さとふる」の環境月間のトレンドから

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ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、サイトに掲載しているふるさと納税お礼品情報をもとに、トレンド情報を定期的に公表している。「環境月間」の6月は、SDGs(持続可能な開発目標)関連のお礼品の登録件数は2019年から22年にかけて25倍以上に、寄付件数は約6倍に増加した。「自然災害や地球温暖化などを背景に、SDGsに対する意識の高まりが、お礼品を登録する自治体や地域事業者、そして寄付をする消費者に広がっている」と同社は推察する。

SDGsの関連したお礼品は、サイトの登録情報から、アップサイクル、イノベーション、ヴィーガン、海を守る、運動不足解消、エコ、エシカル、学習支援、紙ストロー、環境、間伐材、規格外、技術革新、教育支援、昆虫食、雇用創出、再生紙、再利用、サスティナブルといったキーワードで検索。さらに、サンゴに優しい、ジェンダー、自然災害、自然保護、持続可能、就労支援、障がい者支援、食育、食品ロス、植物性食品、植物肉、節水、第三の肉、大豆ミート、代替肉、低カロリー、ノンケミカル、端材、バリアフリー、ビーガン、ビーチクリーン、フードロス、フェアトレード、プラントベース、ブルーフラッグ、平和、防災、マクロビ、リサイクル、リデュース、リユース、IOT、LGBTなど、詳細に分析した。

ふるさと納税限定のアイテムとして人気なのが、株式会社フジドリームエアラインズ(FDA)の「航空ライフベストアップサイクル『FDAライフベストサコッシュ』」(愛知県豊山町)。飛行機に実際に搭載していたライフベストを再利用したアップサイクル品で、ライフベストの耐久性や耐水性などの航空機備品の特性を活かしており、日常遣いなど様々なシーンで利用できる。FDA社の拠点である名古屋小牧空港を有する豊山町や、同町のモノづくり会社と相談する中で商品化でき、「ヒコーキのまち豊山町」を応援してほしいとの想いからふるさと納税限定で提供している。

「油取り粉(ゆとりこ)」は、岐阜県大野町のお礼品で、油分がある場所に振りかけると粉が油分を吸収。2、3回程度再利用できる。産業廃棄物の石膏ボードからできており、硫酸カルシウムで構成されているため、使用後は田畑の肥料など土壌改良剤として再利用可能。

「廃棄梅からできたサスティナブルフレグランス」(福岡県太宰府市)は、太宰府市産の梅から作られた梅酒製造後に残る廃棄梅を活用して香りを精製。梅の花の香りをベースに、西の都・大宰府で栄華を極めた日本文化を表現する「シダーウッド」を感じるフローラルなフレグランスだ。

廃材や特産品のほか、体験を企画化したお礼品も。「【あなたの木を富良野に植えます】 富良野の自然を守る植樹代行券(苗木1本)」は、寄付すると「富良野自然塾」のスタッフが同市に1本の木を植樹。誕生日や入学・入社、結婚などの記念として利用するのもおすすめ。植樹の証として、植樹地点の座標を記した証明書が発行され、富良野を訪れたときに木の成長を確認することもできる。

同市は、コロナ禍で移動が困難になる中、新たな体験やゼロカーボンに向けた取り組みを模索する中で、「植樹代行券」の提供を始めた。「寄付が森づくりに繋がる。興味のある人はぜひ寄付を」と呼び掛ける。

徳島県阿南市は、お礼品調達事業者を、環境に配慮した経済活動を行う事業者「ESPA」登録事業者から選定している。ESPAは「EARTH SHIP PARTNER ANAN」の略称で、同市は海洋環境の保全、美化活動および環境啓発・教育活動、市が進める「阿南SUPプロジェクト」をはじめとする関係人口の創出・拡大・深化に資する事業に積極的に関わる企業・団体・個人までをESPAとして登録、持続可能な社会づくり、さらに地域や企業のブランディング、地域経済の活性化などにル投げる独自の制度を設けている。寄付者にも、環境に配慮した経済活動を行う事業者のモノやサービスを積極的に取り入れる意識の醸成を図る。

ふるさと納税は、地域の名産品を単にお礼品として贈るだけでなく、SDGs事業としての性格を強めていることがわかる。各地の活動が、日本全体のSDGsを深化させていくことを期待したい。

【関連サイト】ふるさと納税サイト「さとふる」[PR]
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HEDGE GUIDE 編集部 ふるさと納税チーム

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