現役高校生が資産形成を始めたい年齢は「23歳」。リクルート調査

2022年度から新学習指導要領に金融教育が盛り込まれ。高校で「資産形成の授業」がスタートした。株式会社リクルートは4月12日、現役高校生を対象にした「資産掲載の授業」に関するアンケートの結果を発表した。同社が運営する進路情報メディア「スタディサプリ進路」で、編集部の高校生エディターと公式LINE登録者を対象に3月7日〜10日にかけ実施。有効回答数は589人(男子169人、女子409人)。

資産形成の授業内容は、家計管理とライフプランニング、保険について、NISAや投資といった資産形成、金融トラブルなどについても学ぶ。一方、使える金額が大きくない高校生にとっては身近に感じられないものでもある。実際に授業を受けた現役高校生に授業の率直な感想を聞くと、「楽しかった」は72.8%。「クイズやゲームを入れ込んでいたため」「友達のお金の価値観についてもわかっておもしろかった」といった感想が寄せられた。「将来のことを考えるのはワクワクしたから」と、自分の将来と結び付けて授業を受けた生徒もいる。

「楽しくなかった」理由は、内容の難しさに加え、「実感がわかない」「生活するのにたくさんのお金が必要になると知り憂鬱になったから」といった声も挙がった。

実際に資産形成をしたいかを訊ねたところ、「やってみたい」が最多で36.5%。さらに「現実的に資産形成を始めたい平均年齢」は「23歳」となった。四年制大学を卒業して社会人になり、仕事に慣れてくる年齢だろう。「アルバイトを始めたら」という18歳~19歳を指定している人も多く、まとまったお金を貯めてからより、小額からでも早めに始めるという傾向がうかがえる。

資産形成の授業をきっかけに、具体的に何か始めたこと、またはやめたことはあるかという質問には「投資関連のことにトライ」「貯金」「無駄遣いをやめた」「お金管理(可視化)」「関連する勉強」など。「投資関連のこと」は新NISA、銀行口座開設、フリマサイトを始め、PayPayのポイント積み立てなどが挙がった。

スタディサプリ進路は、変化が激しい社会の中で生徒が生き抜くため、「自分に合った進路選択の実現」を可能にするためのサービスを提供している。高校3年間を通して、「自己理解」「職業観育成」「学びの内容理解」「学校研究」に対応するさまざまな教材ラインアップを無料で提供する。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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