フィリップ証券株式会社は2月25日、Securitize Japan株式会社と協業し、一般投資家向けセキュリティ・トークン・オファリング(STO)サービスの年内実施に向けて、商品開発に着手を発表している。
フィリップ証券は、シンガポールに拠点を置き、アジア全域・欧米・中東など15の国と地域で証券業務を中心とした金融事業を展開、世界26の主要な金融取引所の会員権を有する、アジアの代表的グローバル金融グループであるフィリップキャピタルの日本法人。個人や法人の利用者に、株式・先物・FX・CFD・ファンド等の幅広い金融商品を提供する他、投資銀行業務・ウェルスマネジメント業務等、総合的な金融サービスを展開している。
同社の代表取締役社長である永堀真 氏は「ブロックチェーン技術を用いたSTOサービスにより、小口の証券化事業が可能となり、結果として、様々な権利や資産に対して資金提供ができるだけでなく、当該資産に流動性を持たせることで円滑で健全な資金の循環が可能と考えております」と述べている。また、「初号案件は不動産商品の証券化を計画しており、将来的には多様な権利や資産の証券化を実施していきたいと考えております」としている。
同氏は、暗号資産とSTOの関係性について、即時決済や決済に関わるコスト削減という意味でSTOの決済通貨は暗号資産であるべきだと考えているという。そうした考えから、まずは「ステーブルコインの利用を第一ステップとして模索しており、長期的には、EHTやBTCでの決済もできるようなサービス展開を目標のひとつとしたいと考えております」としている。
【参照URL】Securitize Japan株式会社とSTO商品開発に向け協業を開始

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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