野村アセットマネジメント株式会社(野村AM)は8月21日、新たな追加型投資信託「ウエリントン・企業価値共創世界株ファンドAコース(米ドル売り円買い)/Bコース(為替ヘッジなし)」を設定し、運用を開始した。両ファンドとも新興国を含む世界各国の企業の株式を実質的な主要投資対象とし、企業の「稼ぐ力」と「スチュワードシップ」に注目した運用によって、企業価値と投資リターンの「価値共創」を目指す。販売会社は野村証券株式会社。
特徴として、企業の「稼ぐ力」を表すROE(自己資本利益率)を長期で高水準に維持できる企業を見出すために、企業のスチュワードシップを重視している。スチュワードシップは、自社利益とステークホルダーの利益のバランスを重視し、持続的成長につなげる企業努力を指し、ESG(環境・社会・企業統治)経営の重要な要素とされる。
同ファンドでは、スチュワードシップを「企業が収益を追求するうえで、利害関係者⦅顧客、従業員、地域社会、サプライチェーン⦆にどのように利益を配分するか、また環境、社会、ガバナンスに関連するリスクと機会をどのように経営戦略に取り入れるか」と定義。野村AMでは「優れたスチュワードシップを実践・継続できる企業を厳選するとともに、投資先企業との対話を重視することでさらなるスチュワードシップの向上を目指す」と狙いを説明している。
同ファンドの実質的な運用を行なうウエリントン社では、特定のアナリストが長期にわたり同じセクターを担当する「生涯アナリスト」制をとり、投資先企業の経営陣と信頼関係を築きながら「継続的かつ強固な対話」(野村AM)を実施している。
投資対象とする外国投資法人の円建ての外国投資証券は、Aコースがウエリントン・マネージメント・ファンズ(アイルランド)-ウエリントン・グローバル・スチュワード・ファンド-クラスS(円ヘッジ有、分配金無)、Bコースが円ヘッジ無、分配金無となる。
同ファンドについてオンライン説明会「新時代の世界株投資!『ウエリントン・企業価値共創世界株ファンド』のご紹介~企業とのエンゲージメントで投資リターンを追求~」を9月6日午後2時から午後3時まで開催する。講師は、」ウエリントン・マネージメント・ジャパンのクライアントグループ本部長マネジング・ディレクター堀米貴士氏、野村AM資産形成ソリューション部シニア・マーケティング・マネージャー宮崎大輔氏。定員次第締切り。

HEDGE GUIDE編集部 ESG投資チーム

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