MUFG、米大手CDN企業Akamaiと共同でペイメントネットワーク会社を設立

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株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は2月12日、Akamai Technologies, Inc.(以下、Akamai)と共同で、ペイメントネットワーク事業を執り行うGlobal Open Network株式会社(以下、Global Open Network)を設立した。

Akamaiは米大手CDN(Content Delivery Network:コンテンツデリバリネットワーク)事業者だ。世界130位上の国にまたがる1,700以上のネットワーク内に、240,000台以上のサーバーが配置されており、米国防省やYahoo!、アップル、IBM、Amazon.comなどの顧客をもつことでも知られている。

Global Open Networkは、包括的な金融サービスを提供するMUFGにおけるペイメント事業とAkamaiが提供する世界最大のクラウド配信プラットフォーム「エッジプラットフォーム」を活かし、ブロックチェーン技術を基盤としたオープンなペイメントネットワークの提供を目指す。同サービスは2020年上期を目処に開始される予定だ。

MUFGとAkamaiは2018年5月、「決済処理速度2秒以下、世界最速の取引処理性能毎秒100万件超の取引」を可能にする新型ブロックチェーンの開発の発表をしている。両社は、この新型ブロックチェーンにより、「使っただけ課金(時間単位課金)」や「マイクロペイメント(少額支払い)」、「シェアリングエコノミー(共有型経済)」といった多様な決済をサポートすることを目指すとしていた。

近年、金融領域におけるブロックチェーンの利用が進み始めている。今回の新社設立もブロックチェーンが実需に向かうための一歩と言えるだろう。今後実用化されるペイメントサービスが新たなゲームチェンジャーとなるのか期待が高まる。

【参照記事】「Global Open Network 株式会社」共同設立について
【参照記事】新たなペイメントネットワークのサービス提供へ向けた新型ブロックチェーンの開発について

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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