ブロックチェーンベースの不正防止ソリューション開発・提供を行うMonetaGoは2月26日、同社の不正防止ネットワークをハイパーレジャー・ファブリックからR3のCorda Enterpriseへ変更すると発表した。
2018年3月に発表されたMonetaGoの詐欺軽減ネットワークでは、銀行向けのソリューションで、請求書が既に履行済みかどうかやその信憑性を検証できる。貿易金融メディアGTR(Global Trade Review)によると、この詐欺軽減ネットワークはインドのSWIFT送金において実証実験が進んでいることが報じられている。また、Corda Enterpriseへの移行によってメキシコの6つの銀行で構成されるコンソーシアムでもローンチが進んでいる。
GTRによると、MontenaGoがCordaへ移行する理由には、データのプライバシー、スケーラビリティ、相互運用性と開発者の生産性があることが報じられている。MontenaGoのCEOであるJesse Chenard氏は、GTRに対して、現状で「最も適しているのがCordaだ」と回答している。
Corda Enterpriseはブロックチェーンの中でも金融取引に特化し、商用利用可能なプラットフォーム構築を目指すコンソーシアムチェーンだ。Corda Enterpriseでは、分散型アプリCorDappsによって、貿易金融、保険などのさまざまな金融サービスが網羅される。知る必要のある当事者間のみでデータが共有され、PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)のようなコンセンサスアルゴリズムを必要とせず、二重支払いなどの不正を防止する仕組みが構築されている。また、大規模で複雑な組織のニーズに合わせた24時間365日のサポートなど、エンタープライズ向けのサポートが提供されることも特徴だ。
【参照記事】Using R3’s Corda
【参照記事】MonetaGo switches to R3’s Corda from Hyperledger
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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