キリン、再生ペット樹脂100%使用ペットボトル採用商品とラベルレス商品を3月より発売

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キリンビバレッジ株式会社はこのほど、再生ペット樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」採用商品の「キリン 生茶」(600ml)と「キリン 生茶 ほうじ煎茶」(600ml)を、全国のコンビニエンスストアで2021年3月中旬より順次新発売することを発表した。また、全国の量販店で「キリン 生茶 ラベルレス6本パック」と「キリン 生茶 ほうじ煎茶 ラベルレス6本パック」を、ECサイト限定で「キリン 生茶 ラベルレス」と「キリン 生茶 ほうじ煎茶 ラベルレス」を、2021年3月23日より新発売し、環境に配慮した取り組みを推進していく。

近年、若年層を中心に社会の持続可能性を追求する企業やブランドへの支持が高まっており、SDGsに関する教育が小学校で義務化されるなど、今後ますます自然や社会との共生意識が高まっていくと同社はみている。こうした社会背景を受け、同社は「生」ならではのおいしさと、現代的で自然なイメージを持つ「生茶」ブランドから環境に配慮した商品を発売し、既存顧客だけでなく若年層を含めた幅広い顧客から同ブランドへの共感を得ることで、さらなる顧客との接点拡大を目指す。今回の「R100ペットボトル」採用商品とラベルレス商品の発売により、年間約1,400トンのプラスチック樹脂使用量(※1)と、年間約1,300トンのCO2排出量(※1)を削減できる。

このような取り組みを通じて、2021年の生茶ブランドは前年比6%増となる2,980万ケースの販売を目指し、同社を代表するCSV(※2)の旗艦ブランドとして、無糖茶市場の活性化とプラスチックに関する社会課題解決に貢献していく意向だ。

(出典:キリンビバレッジ株式会社)

キリングループは、「食から医にわたる領域」で価値を創造し、世界のCSV先進企業になることを目指している。CSVの「環境」への取り組みの一環として、2020年2月に社会と企業のレジリエンス強化に向けた新たなビジョン「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指すことを宣言した。また「キリングループ プラスチックポリシー」では、2027年までに「日本国内におけるPET樹脂使用量の50%をリサイクル樹脂にする」ことを掲げている。

これらの目標達成に向けた取り組みとして、2019年6月より「キリン 生茶デカフェ」に「R100ペットボトル」を、2020年12月より「キリン 生茶」(555ml)にラベルを薄く面積も小さくした「ロールラベル」の採用を開始し、順次拡大している。さらに、2020年12月には、三菱ケミカル株式会社とケミカルリサイクル(※3)によるペットの再資源化に向けた技術検討と実用化を目指す共同プロジェクトを開始し、「プラスチックが循環し続ける社会」の実現を目指していく。

今後もキリングループは、豊かな地球の恵みを将来にわたり享受して引き継ぎたいという思いを、バリューチェーンに関わるすべての人とともにつないでいくために、さまざまな社会課題に対する取り組みを積極的に進めていく構えだ。

※1:製造計画に基づくキリンビバレッジ株式会社試算
※2:Creating Shared Valueの略。顧客や社会と共有できる価値創造
※3:廃ペットボトルを選別・粉砕・洗浄して汚れや異物を取り除いたうえで、解重合(化学分解処理)し、ペットの中間原料まで分解・精製したものを再びペットに重合(合成)する方法

【プレスリリース】「キリン 生茶」「キリン 生茶 ほうじ煎茶」から再生ペット樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」採用商品とラベルレスの商品を新発売
【参照サイト】キリングループ環境ビジョン2050
【参照サイト】「キリングループ プラスチックポリシー」を策定
【関連記事】キリン、三菱ケミカルと共同プロジェクトを開始。ケミカルリサイクルによるペット再資源化を目指す

※本記事は、世界のサーキュラーエコノミーが学べるメディア「Circular Economy Hub」キリン、再生ペット樹脂100%使用ペットボトル採用商品とラベルレス商品を3月より発売より転載された記事です。

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廣瀬 優香

大学時代にベトナムとカンボジアで行った教育関連の活動をきっかけに、国際協力や環境問題に興味を持つ。大学在学中は化学を専攻し、バイオマスプラスチックについて学ぶ。メーカー勤務ののち、現在はライター・翻訳者として活動。個人ブログ:旅好きのひとりごと https://international-blog.com/