英大手銀行HSBC、分散型台帳技術を利用した約27兆円の外国為替取引を公表

英国に拠点を置く世界最大級の銀行HSBCは1月14日、2018年の外国為替取引において分散型台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)を利用して、2,500億ドル(約27兆円)に相当する取引を行ったことを公表した。

今回発表された300万件の取引と15万件の支払いに利用された「FX Everywhere」は、HSBC独自のソリューションだ。HSBCのグローバル通貨部門のトップであるリチャード・ビッベイ氏は、「数十の国といくつもの貸借対照表にまたがる外国為替取引において、従来の作業プロセスを分散型台帳技術で自動化することで、内部業務の効率性を改善することができる」としており、分散型台帳技術を高く評価している。

HSBCは、分散型台帳技術の主な利点として、以下の三点を挙げている。まず企業取引に応用可能な透明性と不変性による取引不一致リスクや遅延リスクの軽減、次に支払いシステムの自動化による外部決済ネットワークへの依存の軽減、そしてこれらのコスト削減によるバランスシートの最適化だ。また、同行は今回のユースケースを踏まえ、分散型台帳技術が多国籍企業における外国為替業務を改善する方法も模索していく考えだ。

金融業界は近年、分散型台帳技術による業務の効率化を実証実験や、実際に採用する動きが活発になっており、その成果も徐々に報告され始めている。その結果、時間やコストがかかっていた外国為替取引や国際送金、ローン審査などを、従来よりも短時間で低コストに完了できるようになりつつある。HSBCによる分散型台帳技術の導入成果は、今後、さらに金融業界の変革を促す基盤になり得るだろう。今後の動きに注目していきたい。

【参照記事】HSBC settles $250bn of FX transactions using distributed ledger technology


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