カーボンクレジット認証プラットフォームのGold Standardは2月27日、Web3分野の組織などと連携し、デジタル資産の作成に関する新しいガイドラインの妥当性と完全性を評価するとともに、実現可能なソフトウェアの開発にも関与すると発表した。今発表で協議を行ったWeb3企業はToucan、Flowcarbon、Thallo、Earthchain、Bitgreenら5社で、彼らは2022年8月に発足したゴールドスタンダード主導の「気候変動のためのデジタル資産に関するワーキンググループ」に参画する企業だ。
今回の発表は昨年5月、ブロックチェーン技術を用いたゴールドスタンダードのクレジットを表すデジタルトークンの作成をどのように管理すべきかを検証していた公開協議の終了に続くものだ。その後に実施されたパブリックコンサルテーションでは、Web3関連組織や炭素市場プロジェクトの開発者を含む37の機関からフィードバックが寄せられ、全体的にはゴールドスタンダードの提案が支持されたという。
フィードバックの大多数はゴールドスタンダードがブロックチェーンプラットフォーム上でカーボンクレジットを表すデジタルトークンを作成を許可するべきであると回答したことが明らかとなっている。ゴールドスタンダードは、パブリックコンサルテーションを受け、提案が導入される場合にはこのデジタルトークンを作成する事業体の活動を導くガイドラインを作成しているという。
ゴールドスタンダードは、気候変動や開発において最大限の効果をもたらすプロジェクトを設計、信頼性が高く効率的な方法で成果を測定し報告するための要件を定めた基準。クリーン開発メカニズム(CDM ・Clean Development Mechanism)や先進国同士が排出削減プロジェクトを実施する制度(JI・Joint Implementation) に使用することが可能となっている。
【参照記事】Tokenisation consultation feedback and next steps for Gold Standard
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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