物価高騰や円安などの影響を受けて、2023年10月1日から様々な日用品や食品の値上げがスタート。昨今は賢く家計の支出を抑える工夫をするために、トイレットペーパーや食用油などふるさと納税のお礼の品を活用する家庭も増えている。そんな中、今後より注目を集めると予測されるのが、「お礼の品」ならぬ「お礼の電力」だ。株式会社トラストバンクが運営する国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」で「お礼の電力」の特集が公開されている。
「お礼の電力」は、ふるさと納税をした寄付者が電力会社と電力供給に関する契約を行うことで、寄付額の3割程度の電力を寄付者に届けるお礼の品。「お礼の電力」においても「地域資源を活用して、区域内で発電された電気であること」「電気の供給契約において、区域内で発電された電気を提供することが明示されていること」「返礼品として提供する電気の総量は、当該電気に係る区域内の発電量の範囲内であること」といった地場産品基準が設けられている。
区域内で発電された電気であるという証明にトラッキング付非化石証書を提出することが定められており、「お礼の電力」では主に、太陽光・風力・中小水力・バイオマスで発電された、再生可能エネルギーが届けられる。「お礼の電力」は、普段の電気代をふるさと納税でまかなうことができる上に、地域の再生可能エネルギーの活用に貢献することができ、家庭にも地域にも、地球にも優しいお礼の品だ。
「お礼の電力」を受け取るには、まずは肉やフルーツなど通常のお礼の品と同様に、ふるさとチョイス上で申し込みを行う。寄付完了後に、寄付先の自治体が指定する電力会社から申込書等の案内が届く。案内に従って、指定の電力会社と契約を締結。契約完了後、電力供給の切り替え日が確定し、お礼の電力の利用が開始される。電力の利用が開始すると、毎月の電気代からお礼の電力で寄付した分の電気料金が自動的に差し引かれて、引き落とし(または請求)される仕組みだ。
なお、「お礼の電力」を提供している自治体は、三重県大台町、群馬県中之条町、三重県 川越町、鹿児島県薩摩川内市などがある。
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岡村 幸治
Twitter:@koji__O
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