環境省、「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」創設。国内ESG金融の普及・拡大促す

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環境省はESG金融の普及・拡大に向け「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」(環境大臣賞)を創設、10月4日から公募を開始した。ESG金融やグリーンプロジェクトに関して積極的に取り組み、環境・社会に優れたインパクトを与えた投資家・金融機関のほか、企業価値と環境へインパクトを生み出している企業の取り組みを評価・表彰。社会で共有することでESG金融の普及・拡大に繋げるとしている。同省ホームページで募集要項を公開中。

対象者は投資家、銀行、保険会社、証券会社、諸団体、グリーンボンドの発行体・ストラクチャリングエージェント・外部レビュー機関、環境要素を経営戦略に取り込み、企業価値や環境への正の効果を生み出している企業。「投資家部門」「融資部門」「金融サービス部門」「ボンド部門」「環境サステナブル企業部門」で表彰する。受賞企業は同アワードのロゴをPR活動などに使用できる。

募集では、本事業の委託先である野村総合研究所が、投資家、融資、金融サービス、ボンドの4部門の事務局となる。各部門で金賞(1機関程度)、銀賞(2機関程度)、銅賞(5機関程度)を選定、金賞、銀賞を環境大臣賞として表彰する。このうち、投資家部門では、ESG 要素に考慮した投資(ESG 投資)を積極的に行っている機関・団体の取り組みを表彰。このうち、ESG 投資の対象は、すべてのアセットクラスを対象とする。選定においてはESG 投資の規模だけでなく、ESG 要素を考慮した投資プロセス、企業へのエンゲージメント、想定されるインパクトなども重視する。表彰対象は投資家(アセットオーナー、アセットマネージャー)。

融資部門は銀行(都市銀行、信託銀行、地域金融機関、その他融資を実施している金融機関)、金融サービス部門は証券会社、保険会社、評価機関、業界団体など、ボンド部門は環境関連の債券市場の発展や環境インパクト評価に積極的に貢献している機関・団体をそれぞれ表彰対象とする。申し込み期限は11月29日。

環境サステナブル企業部門では、金賞(1 社程度)、銀賞(4 社程度)、銅賞(10 社程度)を選定し、金賞、銀賞を環境大臣賞として表彰する予定。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが事務局。申し込み期限は10月28日。なお、昨年度に実施した「ジャパン・グリーンボンド・アワード」は本表彰体系に組み込まれる。

【参照リリース】「ESGファイナンス・アワード」の創設について

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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