DeFi(分散型金融)の需要高まるも、カストディシステムの発展が課題に

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DeFi(分散型金融)の領域が急速に成長する一方で、顧客資産を預かるカストディサービスの課題が表面化している。仮想通貨とブロックチェーンのニュースメディアCointelegraphが4月29日、伝えている。

DeFi(ディファイ)とはDecentralized Finance(分散型金融)の略称であり、ブロックチェーン上に構築される金融産業の総称である。DeFiの代表的なプロジェクトがレンディングプロトコルであるMakerDao(メイカーダオ)だ。MakerDaoは、仮想通貨を担保にステーブルコインDAIを発行でき、ネイティブトークンMKRの保有者はプロトコル変更に関するガバナンスに参加する。MakerDaoのスマートコントラクトに担保としてロックされたイーサ(ETH)は、今年2月に過去最高の250万枚(約7億米ドル:当時)に達した。

今、こうしたDeFiへのエクスポージャーを引き上げたいと、機関投資家の需要が高まっている。仮想通貨カストディサービスを提供するアンカレッジのディオゴ・モニカ最高経営責任者(CEO)はこう述べた。「我々の機関顧客は、新しいDeFiプロジェクトやステーブルコインを含むさまざまなデジタル資産に投資したいと考えています」。こうした機関はカストディアンに対して、トークンの保有だけでなくMKRガバナンスや投票などのオンチェーン活動に対するサポートを求めている。

モニカ氏によれば、DeFiは現在最もエキサイティングなイノベーションが起こっている分野だ。新しいプロトコルほど秘密鍵の使用頻度が増え、カストディアンにとってはクライアントの資産をリスクに晒す可能性が高まっている。

アンカレッジのソリューションは、コールドストレージを使用する通常のカストディアンとは異なり、手動のヒューマンオペレーションに依存せず、物理的なストレージやセーフティボックスへのアクセスを必要としない。同社は、昨年7月までにVISAやa16zを含む投資家から5,700万ドルを調達した。DeFiのニーズに適用したカストディアンがより多く出現することで、この領域の成長がさらに加速しそうだ。

【参照記事】DeFi Is Exposing Inadequacies of Cold Storage, Says Crypto Custodian

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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