昨日のビットコイン相場は一時36,000ドル台後半まで下落したものの、NY時間に切り返し再度38,000ドル台後半まで上昇する動き。
株式市場の反発が継続する中リスクアセットの上昇とともにビットコインも連れ高となっている。引き続きマーケットは仮想通貨特有の理由で動いているというよりは、米国の利上げ見通しからのマーケット全体のセンチメントで動いている地合いとなっているため、通貨別で異なった動きになっている様子はみられない。
ビットコインは一旦40,000ドルのレジスタンスラインがあるため、その辺りまでの上昇はみながらの動きとなるか。株式市場がある程度調整をしたと考えた場合短期的な戻り局面に入ってもおかしくないことから、34,000ドルのサポートラインを意識しつつ40,000ドルあたりで利益確定を行いたいと考えている。
米国市場は株式市場が反発。売られ過ぎていた反動がきているのか月末の調整フローが入っているようで、NASDAQを中心に大幅高の動きとなっている。米国債金利も10年が1.79%と大きな動きなく推移。
FRB高官からも株価の下落を見てか、利上げに対して慎重論の発言をするコメントも出ており、できる限り株価を冷え込ませないようにしながらインフレ対策を取りたい意図が見えている。米国の利上げ織り込みも3月の利上げは確定していると言っても過言ではないなか、年間5回の利上げを織り込まれている状況でもあるため、ここから更なる金利上昇が発生するには材料が必要になってきている。
個人的にはロシアのウクライナ進行は結構このインフレ見通しや金利に影響すると考えており、ロシアが戦争を仕掛けてしまうと短期的に原油高が進み、インフレがさらに進むと考えられることからハイテク関連の下落は顕著になると考えている。
引き続き株式市場は日経平均株価は戻り売りでエントリーしており、27,500円あたりで追加でポジションを積む予定。ドル円は114円台後半まで引きつけてエントリーは行いたいため引き続き静観。
また、戦術の戦争が始まり原油が急騰したタイミングではショートエントリーも検討したいと考えているため、コモディティについても注目している。
資産は10%ずつ利用することを意識しており、分割してエントリーしてリスク分散を行えば、そこまで大きく負けることはないため意識してもらいたい。投資を行う際は縦軸の価格の動きだけではなく、どのくらいの時間が経つとトレンドが転換しやすいなど横軸の見方も身につけてもらうといいだろう。
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中島 翔
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