バークレイズ証券、9件目の再エネPJボンド組成。PJファイナンス形式のグリーンボンドで最大規模の発電容量

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バークレイズ証券株式会社は2月12日、岩手県一関市大東町の太陽光発電事業プロジェクトに対する再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成したと発表した。同社がアレンジした再生可能エネルギープロジェクトボンドとしては9件目、総発行額は787億円を超えた。

名称は「RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドVIII受益権 (GB) /ABL (GL)」。発行金額は127億円で、受益権 (GB)35億円/ABL (GL) 92億円。同日発行、最終償還日は2040年8月20日。受託者は日立キャピタル信託株式会社。

同件はリニューアブル・ジャパン株式会社をスポンサーに、一関市で開発・建設中の太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンスローンを裏付とした信託受益権。格付投資情報センター(R&I)よりグリーンボンド格付(GA1:最上位の評価)およびグリーンボンド原則等への適合性に関してセカンドオピニオンを獲得しており、プロジェクトファイナンス形式で発行されたグリーンボンドおよびグリーンローンとなる。

リニューアブル・ジャパンが2018年にグリーンボンドフレームワークを作成してから6回目となるグリーンボンド/グリーンローンの発行で、事業内容は太陽光発電事業の開発および完工後の発電。事業規模は42.3MW(モジュール規模)で、年間CO2排出削減量は約2万3407㌧となる試算で、同社が発行した案件の中で最大規模の発電容量を有する。過去案件で最大の投資家件数を集めており、同社は「日本のグリーンボンド/グリーンローン市場に、地域金融機関を中心とした新たな投資家層を呼び込むことに貢献した。引き続き、事業者と投資家のニーズに応えるとともに、日本のグリーンファイナンス市場の拡大に尽力していく」としている。

バークレイズ社は英国を本拠とするユニバーサル・バンク。多様なビジネスとさまざまな種類の顧客を持ち、世界中で個人向け銀行業務や各種支払いサービスを提供するほか、フルサービスの法人向け銀行業務および投資銀行業務を提供している。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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