STOを取り扱う大阪デジタルエクスチェンジとは?PTSってなに?

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今回は、STOを取り扱う大阪デジタルエクスチェンジについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 大阪デジタルエクスチェンジ株式会社とは?
    1-1. 大阪デジタルエクスチェンジ株式会社の概要
    1-2. STOとは?
  2. PTSとは?
    2-1. 私設取引システム
    2-2. PTSを利用するメリット
    2-3. PTSを利用するデメリット
  3. 大阪デジタルエクスチェンジがSTOとPTSで市場展開する狙い
  4. まとめ

21年4月、国内初のセキュリティトークンの取引市場運営を目指すと共に、株式のPTS運営も同時に目指す会社、大阪デジタルエクスチェンジ株式会社が設立されました。国内でセキュリティトークンを扱う会社は少なく、PTSにて株式の売買を運営する会社もまだ国内に3社しかないことから、大阪デジタルエクスチェンジは注目を集めています。

セキュリティトークンとは、昨今大変注目を集めているブロックチェーン技術を活用してデジタル有価証券を発行する技術で、今後さまざまな分野に応用されることが期待されています。

そこで今回は、国内でもまだ数少ないセキュリティトークンを扱う会社である、大阪デジタルエクスチェンジ株式会社について解説します。今後さまざまな分野に応用されることが予想される、セキュリティトークンを使い資金調達をするSTO、PTSの仕組みや利用するメリット・デメリットについても解説します。

①大阪デジタルエクスチェンジ株式会社とは?

1-1.大阪デジタルエクスチェンジ株式会社の概要

STO

大阪デジタルエクスチェンジ株式会社は、SBIホールディングスの完全子会社であるSBI PTSホールディングス株式会社を筆頭株主とします。他にも「株式会社三井住友フィナンシャルグループ」など複数の会社による共同出資により設立された会社になります。事業内容としては、株式のPTS運営やセキュリティトークン取引所の運営などを予定しています。

セキュリティトークン取引所の運営は、STOという仕組みを活用して、ブロックチェーン技術を使い、株式や社債、不動産などの有価証券をデジタル化して資金調達する場を提供します。

1-2.STOとは?

STOとは、セキュリティトークンオファーリング(Security Token Offering)の略称で、ブロックチェーン技術を使って有価証券をデジタル化して資金調達を募ることを指します。

ブロックチェーン技術を使った資金調達方法としては、ICOやIEOなど様々な方法がありますが、ICOやIEOとSTOが大きく違うのは、国が管理する法律で定められた有価証券をデジタル証券化する点にあります。

ICOやIEOは、あくまで一企業や一個人が暗号資産(仮想通貨)を作成して、仮想通貨取引所に上場することで資金調達を募りますが、STOは国が定めた有価証券をデジタル証券化して資金調達を行うため、法律などの適用が大きく変わります。STOを介して行われる資金調達は、国が定める法律に準拠した上で、資金調達を行うのでとても信頼性が高いのが大きな特徴になります。

②PTSとは?

2-1.私設取引システム

PTSとは、Proprietary Trading Systemの略称で、私設取引システムとも呼ばれています。PTSの特徴としては、証券取引所を介することなく、株の取引を行うことが出来る点にあります。

証券取引所の営業時間は、大体平日の9時〜15時の間でしか取引を行うことが出来ませんが、PTSを活用すれば、PTSを採用している会社の中で株などの取引をすることが可能になるので、証券取引所の営業時間外でも取引をすることが可能になります。

PTSを利用出来るネット証券は、22年7月現在で、SBI証券、楽天証券、松井証券の3社しかありません。大阪デジタルエクスチェンジ株式会社が、PTSを利用できる取引所として運営を開始すると、国内で4社目のPTS取引が出来る会社となります。

2-2.PTSを利用するメリット

PTSを利用するメリットとしては、やはり証券取引所の営業時間外でも株の取引を行える点にあります。証券取引所での株式取引は、基本的に平日の9時〜15時までの間でしか取引が出来ないことから、日中仕事をしているサラリーマンの方などは、なかなか株の取引に参入しづらいのが現状となっています。

一方、PTSを利用すれば、証券取引所営業時間外でも株の取引を行うことが出来るため、株式取引の参入障壁が低くなります。また、PTSでの取引手数料は、証券取引所の取引手数料より比較的割安であるというのもPTSを利用するメリットの一つとして挙げられます。

2-3.PTSを利用するデメリット

PTSを利用する上でのデメリットとして挙げられるのが、流動性の低さが挙げられます。PTSは証券取引所と比べると、市場参加者が少ないことから、自分が意図する株価での取引が出来ない可能性があります。

株式取引とは、株を売りたい人と株を買いたい人がいることで初めて取引が成立するのですが、市場参加者が少ないと売りたくても買えないや、買いたくても売り手がいないなどの問題が発生します。このように、流動性の低さから、株の売買が自分の思うようになりづらいのは、PTSを利用する上でのデメリットとして挙げられます。

また、PTSの取引銘柄は全ての銘柄に対応している訳ではなく、PTSでの取引に対応していない株式銘柄もあります。自分が取引したい銘柄がPTSに対応していなければ、PTSでの株式取引を行うことが出来ないため、全ての銘柄で取引が株式取引が出来る訳では無いというのも、注意しておく必要があります。

③大阪デジタルエクスチェンジがSTOとPTSで市場展開する狙い

現在証券取引所の営業時間は平日の9時〜15時の間であることから平日働いている方等はなかなか取引する時間がないため、利便性が悪い市場という認識もあるため、ユーザーの流動性を高めるために私設市場に参入したということは理に適っているでしょう。また、最近では仮想通貨に投資したいと思っている投資家も増えていますが、プロジェクトも多いため、判断がつかないことからなかなか参入しづらいという人が多くいます。

大阪デジタルエクスチェンジ株式会社は、この2つのニーズを汲み取った結果として、株式投資のように仮想通貨を取引できるような市場としてPTSとSTOの市場に参入したと予想されます。

まず、PTSは証券取引所の営業時間外でも株式の取引を行うことが可能であることから、自分の好きな時間に株式取引を行うことができます。これは、株式取引に参入しづらいという悩みを抱える人にフォーカスしたサービス展開だと考えられます。STOの場合、トークンを発行して資金調達を行うことになりますが、こちらも先述した通り、国の法律に準拠した有価証券をデジタル証券化することになるため、信頼性が高く今後流動性が高まると予想されます。

上記の理由から大阪デジタルエクスチェンジ株式会社は、信頼出来る形で、ユーザーの好きな時間帯に株式取引で資産形成を行いたいという人の悩みを解決するため、STOとPTSの市場に参入したと予想されます。

④まとめ

大阪デジタルエクスチェンジ株式会社は、国内初のSTOでの取引市場を運営することに加えて、日本でもまだ少ないPTSの取引市場運営も行う、いま注目の会社です。

いま世界でも実用化が進んでいるブロックチェーン技術を活用した会社であることから今後更に注目が集まっていくことが期待されるため、ご興味のある方は、これを機会に大阪デジタルエクスチェンジ株式会社が運営するサービスに触れてみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12