今回は、PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- 「CROOZ Blockchain Lab」とは
1-1. 「CROOZ Blockchain Lab」の概要
1-2. 「CROOZ Blockchain Lab」の事業内容 - 「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」とは
2-1.「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」の概要 - 「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」の特徴
3-1. 3vs3のターン制バトルシステム
3-2. 独自のマーケットプレイスを展開している
3-3. 二種類のネイティブトークン
3-4. 四種類のNFTが存在する
3-5. プロモーションにも力を入れている - 「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」の今後の展開
4-1. 限定公開版のローンチ
4-2. GXEトークンの上場 - まとめ
2023年4月13日、インターネットサービスを手掛ける大手企業クルーズ株式会社の完全子会社、CROOZ Blockchain Lab株式会社は、参画中の「PROJECT XENO」のマーケットプレイスの開放を公表しました。加えて、2023年4月21日には、PROJECT XENOの運営元であるEPOCH FACTORYが発行するデジタル通貨GXEトークンが、暗号資産(仮想通貨)取引所Gate.ioに上場されることが確定し、これによりPROJECT XENOはさらなる注目を集めることとなりました。
この記事では、CROOZ Blockchain Labが参画している「PROJECT XENO」について、その全容や特性などを深掘りしていきます。
1.「CROOZ Blockchain Lab」とは
1-1.「CROOZ Blockchain Lab」の概要
CROOZ Blockchain Lab株式会社は、大手インターネットサービス企業クルーズ株式会社の完全子会社として、2018年9月に設立されたフィンテックに特化した会社です。CROOZ Blockchain Labは、フィンテック領域における深い経験とブロックチェーン技術を活用し、精緻なマーケティングサービスを提供しています。新規顧客の獲得や既存顧客との関係強化に向けた活動を一貫して行っています。さらに、「面白く、魅力的な経済圏の創造」を理念に掲げており、NFTゲーム分野の多くのリーディングカンパニーとの提携を通じて、積極的なプロジェクト推進を行っています。
具体的には、2023年1月31日にはモバイルゲーム開発の豊富な実績を持つ「株式会社gumi」との提携を公表しました。この提携により、両社がゲーム事業で培った企画や開発、運用の知見を統合し、ブロックチェーンゲームの特有の技術や多言語SNS運用、プロモーションに関する専門知識も組み合わせることで、多くのユーザーが楽しめる新しいゲーム体験の創出を目指しています。なお、これらの企業が共同開発を進めているNFTゲームの詳細については、近い将来に発表される予定です。
さらに、2023年1月27日には約2.8万人を擁するゲームギルド「Xクリエーション株式会社」との提携を発表しました。Xクリエーションは、NFTやブロックチェーンコンテンツの開発・サービス提供に取り組む一方で、2023年1月時点で2.8万人を数えるゲームギルド「Samurai Guild Games(サムライ・ギルド・ゲームズ)」の運営も手掛けています。CROOZ Blockchain Labは、この提携を通じて、「PROJECT XENO」と「Samurai Guild Games」の連携を進めると共に、NFTやブロックチェーンコンテンツの開発、運営、プロモーションなどに関して様々な戦略を共同で展開し、現在注目を集めているNFTゲーム業界の発展を後押ししていきます。
このように、CROOZ Blockchain Labは、NFTおよびブロックチェーン分野で一線を画し、業界の大手企業との連携を通じて、新たなユーザーエクスペリエンス(UX)の創造に尽力しています。
1-2.「CROOZ Blockchain Lab」の事業内容
CROOZ Blockchain Labが展開する主な事業領域は以下の通りです。
ブロックチェーン技術を活用したNFTゲームの開発
CROOZ Blockchain Labでは、ブロックチェーン技術を活用したNFTゲームの開発に積極的に取り組んでいます。同社は、ブロックチェーンの特長である高い透明性や信頼性を活かして、ゲーム内アイテムの管理や取引をブロックチェーン上で行うことで、プレイヤー同士の信頼関係を構築し、これまでとは異なる新たなゲーム体験を提供することを目指しています。具体的には、「Play&Earn」の仕組みを備えたエコシステムを持つ「GameFi」をグローバルに展開することで、NFTゲーム業界をさらに盛り上げていくということです。
ブロックチェーン領域のコンサルティング
CROOZ Blockchain Labでは、企業や団体向けにブロックチェーン領域のコンサルティングも提供しています。同社は、ブロックチェーン技術の利用を通じて、業務プロセスの改善や新規ビジネスモデルの構築をサポートし、クライアントのビジネス価値向上に貢献しています。
2.「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」とは
2-1.「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」の概要
「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」は、「GameFi」、「e-Sports」、「Fun」の3つの要素を融合したWeb3.0の「PvP(Player vs Player)」ゲームです。
PROJECT XENOでは、プレイヤーは独自のNFTキャラクター「XENO」を操り、バトルに勝利することでユーティリティトークン(仮想通貨)とNFTを獲得できます。ゲームの進行は基本的に「育成」「戦闘」「ドロップ」のサイクルで進行します。このサイクルを繰り返すことで、獲得可能なトークンの量が増えていきます。ゲーム内で獲得したNFTは、2023年4月13日にオープンしたPROJECT XENOのNFTマーケットプレイスでスムーズに取引できます。これにより、プレイヤーはゲームを楽しみながら報酬を得ることが可能です。
本生まれのNFTゲームということで、開発チームは日本のマンガからインスピレーションを得た愛らしいキャラクターやクールなモンスターが登場するゲームの開発に長けています。さらに、カードゲームやギルドを組み、戦うバトルゲームの開発も得意としています。これらの特徴から、今後のPROJECT XENOのギルドやランドなどの機能公開に対する期待が高まっています。
3.「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」の特徴
3-1.3vs3のターン制バトルシステム
PROJECT XENOは3vs3のターン制バトルシステムを採用しています。プレイヤーは自身が保有するNFTキャラクター「XENO」を3体選び、それぞれのXENOに4つのスキルカードをセットし、合計12枚のスキルカードでバトルを行います。バトルはリアルタイムで進行し、制限ターンが終了した時点で生存しているXENOが多い方が勝利となります。また、相手のXENO全員のHPを0にすると、その時点で勝利となります。PROJECT XENOではXENOの配置やスキルの選択により戦況が大きく変わるため、戦略性の高いバトルを楽しむことが可能です。これが同ゲームの大きな魅力となっています。
3-2.独自のマーケットプレイスを展開している
冒頭でも触れたように、2023年4月13日にPROJECT XENOのNFTマーケットプレイスがオープンしました。この新たなマーケットプレイスでは、ゲームのマイページと連携し、以下の操作が可能となりました。
- NFTの出品と購入
- マーケットマネー(マーケットプレイス内通貨)の購入
- GコインとUコイン(ゲーム内通貨)の購入
マーケットマネーはクレジットカードで購入可能で、仮想通貨への理解が浅いユーザーでも簡単にNFTの取引に参加できます。さらに、「UI(ユーザーインターフェイス)」や「UX(ユーザーエクスペリエンス)」に配慮し、閲覧や検索が容易な環境が整備されています。これにより、多くのユーザーが快適にマーケットプレイスを利用できます。
3-3.二種類のネイティブトークン
PROJECT XENOでは、「GXE」のガバナンストークンと、「UXE」のユーティリティトークンという、二種類のネイティブトークンが用意されています。
GXEトークンは、「BEP-20」規格のユーティリティトークンで、発行枚数は60億枚に設定されています。NFTの生成やカスタマイズによるNFTの価値向上、そして将来的にはステーキングなどに使用される予定となっています。GXEトークンの保有者は、ガバナンス投票に参加可能で、GXEを所有することでNFTセールにも出席し、「GXEパートナー制度」への参画も可能になります。GXEパートナー制度は、毎月のNFTドロップやセールでのディスカウントなど、多様な特典を享受できる仕組みで、ユーザーにとっては大変魅力的な制度と言えるでしょう。
一方、UXEトークンはPROJECT XENOで用いられる、「BEP-20」規格のユーティリティトークンで、発行数量に制限はありません。これは「Play-To-Earn」の形で日常的に獲得でき、「アリーナバトル」と呼ばれるバトルで勝利した際に一定の確率で得られます。UXEトークンはゲーム内でNFTの生成やアイテムの購入など、ゲーム進行を支援する用途に使われます。
3-4.四種類のNFTが存在する
PROJECT XENOでは、以下の四種類のNFTが提供されています。
XENO
XENOは、バトルに使用するキャラクターNFTで、PROJECT XENOの中心となるNFTです。XENOには6つのクラスと数十種類以上のパッシブスキルや必殺技が設定されており、その組み合わせは数千種類以上の異なる性能を生み出します。また、デザイン面でも、コスチュームと色彩の組み合わせにより数万通りのビジュアルバリエーションが可能となっています。
WEAPON
WEAPONは、XENOに装備することで効果を発揮するNFTで、1体のXENOにつき1つ装備可能です。特定のスキルカードの効果を強化または補正する役割があります。WEAPONには「Common」、「Uncommon」、「Rare」、「Epic」、「Legendary」の五段階のレアリティが設定されており、レアリティが高いほど、より多くのスキルカードに影響を与えます。
CHARM
CHARMは、XENOに追加効果をもたらすNFTです。ネックレス、ブレスレット、リングといったアクセサリーの形で登場し、それぞれ1つずつ、合計3つまでXENOに装備することが可能です。これにより、バトルを有利に進めるための様々な効果をXENOに付与することができます。CHARMもWEAPONと同様に「Common」、「Uncommon」、「Rare」、「Epic」、「Legendary」の五段階のレアリティが設定されており、レアリティが高いほどその効果も大きくなります。
NFT-BOX
NFT-BOXは特別なボックス型NFTで、これを開封することで新たなXENOを生み出すことができます。ホワイトリスト特典やセール特典として提供される他、ゲーム内でも獲得できる予定です。開封にはゲーム内通貨のGコインやUコインが必要となりますが、その必要枚数は市場状況やエコシステムの動向により変動します。
以上のように、PROJECT XENOでは現在四種類のNFTが存在しますが、それぞれがゲーム内で特有の役割を果たします。そして今後も新たなNFTの追加が予定されているため、その新情報に期待が集まります。
3-5.プロモーションにも力を入れている
PROJECT XENOはプロモーションにも注力しています。日本のアンバサダーとして、人気YouTuberのヒカル氏が選ばれています。さらに、ボクシング界で8階級制覇の快挙を成し遂げたマニー・パッキャオ氏や、SNSのフォロワー数が600万人を超えるソーシャルメディアクリエイターのFumiya氏もアンバサダーに任命されています。これらの活動により、PROJECT XENOは更なる認知度向上を目指しています。
4.「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」の今後の展開
4-1.限定公開版のローンチ
2023年4月20日には、「GXEパートナー」向けに限定公開版のローンチが行われました。なお、完全版のリリースに向け、今後もアップデートや微調整が続けられる予定です。
4-2.GXEトークンの上場
その3日後の2023年4月23日には、EPOCH FACTORYが運営する「PROJECT XENO」のGXEトークンが仮想通貨取引所Gate.ioに上場しました。Gate.ioは約1,400の仮想通貨と2,500以上の取引ペアを取り扱う、世界的に高い評価を得ている取引所です。その多岐にわたる取引機能が、GXEトークンの一層の認知度向上に寄与することが期待されています。また、ユーザーの利便性向上のため、さらなる取引所への上場も視野に入れています。
なお、GXEトークンは既に2023年4月15日に「Bittrex Global」に上場しており、将来的には更なる取引所への上場が期待されています。
5.まとめ
PROJECT XENOは日本発のNFTゲームプロジェクトとして、世界中から大きな注目を集めています。PROJECT XENOはこれまでのNFTゲームとは異なり、資金力ではなく戦略や戦術などを駆使して勝ち上がっていくことができるつくりになっているため、プレイヤーはゲームを存分に楽しみながら、報酬を受け取ることが可能となっています。最近ではNFTマーケットプレイスが公開されたり、ネイティブトークンであるGXEトークンが上場されたりと、正式版のローンチに向けて着々と準備が進められているため、引き続きその動向が注目となるでしょう。
中島 翔
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