W3 FortuneがリリースするコレクタブルNFT「CatRescue」とは

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今回は、コレクタブルNFT「CatRescue」について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. コレクタブルNFT「CatRescue」
    1-1.コレクタブルNFTとは
    1-2.CatRescueの概要
    1-3.運営元「W3 Fortune」の概要
  2. CatRescueの特徴
    2-1.資金調達
    2-2.収益の50%を寄付
    2-2.ユニークなデザイン
  3. 今後の展開
    3-1.ロードマップ
    3-2.マーケティング施策
  4. まとめ

22年6月20日、シンガポール発のスタートアップ企業である「W3 Fortune PTE. LTD.(CEO 菅井 貴志氏)」が、保護猫をテーマとしたコレクタブルNFT「CatRescue」をローンチすることを発表しました。

W3 Fortune PTE. LTD.はシードラウンドにおいて「株式会社Relic」およびエンジェル投資家から1.2億円の資金調達を完了しており、それを受けてNFTコレクションのリリースに至りました。

そこで今回は、保護猫をテーマとしたコレクタブルNFT「CatRescue」について、その概要や特徴などを解説していきます。

①コレクタブルNFT「CatRescue」

1-1.コレクタブルNFTとは

NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、日本語では「非代替性トークン」と呼ばれています。

これまでのデジタルデータは簡単にコピーや改ざんができたため、実態のあるものと違い、それ自体に価値を持たせることが困難でした。

しかし、ブロックチェーン技術によってNFTが生み出され、デジタルデータの改ざんやコピーが困難になったことにより、デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることに成功したというわけです。

現在では、デジタルアートや音楽作品、ゲームアイテムなどといった様々なジャンルでNFTが活用されていますが、中でも「コレクタブルNFT」はコレクションすることを楽しむNFTで、一般的に100個から10,000個ほどの統一性のあるデザインを用いたNFTシリーズのことを言います。

コレクタブルNFTにおいては、NFTをコレクションとして保有していること自体が一種のステータスと考えられていたり、NFTの保有者だけが参加できるコミュニティが形成されたりしています。

1-2.CatRescueの概要

Catrescue3
CatRescueとは、「保護猫活動を行うことによって、猫の殺処分ゼロを実現する」というミッションを掲げているNFTプロジェクトです。

CatRescueはシンガポールのスタートアップ企業である「W3 Fortune PTE. LTD.」によって開発された、計5,555体の猫のイラストで構成されているコレクタブルNFTです。世界中の猫好きが集って、猫のためにできることを実行していくという理念に賛同したメンバーで「自律分散型組織(DAO)」を作り上げていくことを目指しています。

発行元であるW3 Fortune社でCPOを務める佐々木真氏は、CatRescueを立ち上げた経緯として、自身が保護猫を引き取った経験を挙げています。

佐々木真氏は保護猫との出会いをきっかけとして、世の中には多くの救われない、見捨てられた猫が存在し、そういった猫が存在する最大の理由は、人間の一方的な都合であることを知りました。

そして、このような現状を改善するためCatRescueの立ち上げを決意し、プロジェクトを通して、保護猫活動の促進およびWeb3の世界における経済的メリットの両立が可能な世界を目指していくと語っています。

1-3.運営元「W3 Fortune PTE. LTD.」の概要

Catrescue2

CatRescueの発行元であるW3 Fortune PTE. LTD.は、21年12月に設立されたシンガポールを拠点とするスタートアップ企業で、菅井貴志氏がCEOを務めています。

W3 Fortune社は主にWeb3.0分野における事業展開を行っており、世界でNo.1のNFTパブリッシャーになることをミッションとして掲げています。

また、Web3.0特有の事業モデルを多数立ち上げることによって、そこで得た知見や実績を最大限に活かし、他社と提携することで、Web2.0からWeb3.0への社会実装をシームレスに推進していくとしています。

②CatRescueの特徴

2-1.資金調達

W3 Fortuneは22年6月20日に「株式会社Relic」およびエンジェル投資家から1.2億円にのぼる資金調達を完了しています。

W3 Fortuneは今回調達した資金を元にして、「NFT×DAO×TOKEN」という事業領域において、CatRescueのプロジェクト展開を行っていくとしています。

また、CatRescue以外にもコレクタブルNFTに関するプロジェクトをいくつか開発しているということです。

2-2.収益の50%を寄付

CatRescueの最大のコンセプトとして「猫の殺処分ゼロを実現する」というミッションが掲げられています。これを達成するために、W3 Fortune ではNFTコレクションの販売によって生じた収益の50%を、保護猫活動を推進している団体へ寄付するなどといった経済的支援を行うことを明らかにしています。

50%は割合としてもかなり大きく設定されており、人々はNFTコレクションを購入することによって、間接的に保護猫を守ることができるという仕組みになっています。

2-3.ユニークなデザイン

Catrescue1
CatRescueは計5,555体の猫のイラストで構成されていますが、それぞれ唯一無二の特徴を持つデザインが施されています。コレクタブルNFTとして一匹一匹背景のデザインや目の色、毛の模様やファッションが異なり、同じものが一つと存在しない特別なNFTとなっています。

③今後の展開

3-1.ロードマップ

公式ウェブサイトで公開されているロードマップによると、CatRescueは世界最大規模の「猫のコミュニティ」を創り上げることを計画しており、トークンの発行やバーチャルおよびリアルでの展示会、CatRescueのメタバース世界である「CATVERSE」の開発などを計画しているということです。

このように、今後CatRescueを取り巻く巨大なエコシステムが構築されると予想されるため、引き続き新情報を追っていきたいと思います。

3-2.マーケティング施策

CatRecuesでは、お得なキャンペーンが複数回、開催されています。

第一弾では、「PR TIMES」のプレスリリースをTwitterにおいてシェアした方の中から抽選で10名にNFTが当たるギブアウェイが実施されました(6月30日に終了)。

第二弾では、人気NFTコレクションVeryLongAnimals とのコラボにより、抽選で10名にCatRescue NFTの優先購入枠(ホワイトリスト)のプレゼント企画が実施されました(7月8日に終了)。

動物好きの方と相性が良いので、今後も様々なキャンペーンが実施されるかもしれません。興味のある方は、CatRescueの公式Twittterをフォローしておきましょう。

④まとめ

CatRescueは保護猫の殺処分ゼロを目指すプロジェクトで、NFTを購入することで保護猫を守れるという新しいタイプの取り組みとして業界からは大きな注目を集めています。

現在はプレセールなどに向けて準備を進めている段階ということで、今後各プロジェクトに関する情報は公式サイトや公式Twitter、公式Discordなどで告知されるということです。

明確なミッションを掲げているCatRescueは今後コミュニティの結束もより強くなることが予想されるため、今のうちにCoincheckやGMOコイン等国内取引所で口座を開設し、ギブアウェイキャンペーンやプレセールなどに参加する準備をすることをおすすめします。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12