SBIホールディングス株式会社(以下、SBIホールディングス)は1月29日、R3 HoldCo LLC(以下、R3)と日本を事業対象とした合弁会社の設立契約を締結した。
SBIホールディングスはこれまでに日本での開発者向けにトレーニングプログラムを提供してきた。SBIホールディングスはR3の外部筆頭株主となっている他、同社のグループ会社SBI Ripple Asia株式会社を通じて金融機関・送金事業者向けてリップルのソリューションを活用した送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」の提供を行うなど、ブロックチェーンテクノロジーと金融関連との技術構築に力を注いでいる。
R3は、ブロックチェーン事業を展開するアメリカのフィンテック企業で、オープンソースのプラットフォームであるCordaと商用版であるCorda Enterpriseの開発で知られている。同社が主導するコンソーシアムには世界各国の中央銀行や規制機関を含む各種業界から300団体以上が参加しており、金融(シンジケートローン、貿易金融、保険)、不動産、サプライチェーン等の幅広い事業分野における分散台帳技術の活用に向けたプロジェクトを推進している。
SBIホールディングスは、デジタルアセットを基盤とした事業展開の構築に向けて、関連ベンチャー企業への出資や提携を拡大していくことを公言しており、仮想通貨コールドウォレットを開発するスイスのSmart Cash AGへの出資をはじめ、さまざまな提携や出資を進めている。
今回のR3との提携により、SBIグループでは東アジアを対象とした事業展開も視野に入れており、アジア圏においてもブロックチェーンのリーディングカンパニーを目指す考えだ。仮想通貨市場の再興のためにも、SBIグループのさらなる事業開発に注目だ。
【参照記事】米国のフィンテック企業R3 HoldCo LLCとの合弁会社設立に関する契約締結のお知らせ

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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