ロシア情報技術・通信省(Minkomsvyaz)のAlexei Kozyrev副大臣が、ブロックチェーン技術を政府レベルで採用するにはマイニングを伴わないプラットフォームを作る必要性があるとの見解を示していることがわかった。3月5日にCointelegraphが報じた。
Alexei氏は「Kritposredsa」フォーラムの冒頭で、ブロックチェーンのシステムを導入することで文書やIDの長期保管と保護の問題を解決できると述べた。同氏は「Tokendataのデータによると、ブロックチェーンプラットフォームでつくられたものの50%以上が既に破産か消滅している。政府によるブロックチェーン採用について述べるのであれば、商業目的の組織によりつくられたプラットフォームには期待できない。これらのプラットフォームは非常に信頼性が低いためだ。それ故に、我々は独自のブロックチェーン・プラットフォームを構築する必要がある。」とロシア政府の立場を説明した。
ロシア政府は昨年末に既にブロックチェーンの取り組みを始めている。2017年12月初旬、連邦政府は「アクティブな市民」イニシアチブで地方の議決システムを改善し、透明性を向上させるブロックチェーンのパイロットテストを開始していた。また、ロシアの国営銀行Sberbankも同年12月、ブロックチェーン経由で文書の転送と保管を実施に関するロシア連邦反独占庁(FAS)との提携を発表した。
今後ロシアでもさまざまなブロックチェーン・プラットフォームが導入されていくことを感じさせる報道だ。これからも同国の動きに注目していきたい。
【参考記事】Russian Vice-Minister: Government Needs Blockchain Platform Focused On Stability

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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