宇宙でのアプリケーションホスティングプラットフォームを提供するExodus Orbitals社が、女性やマイノリティによる宇宙開発を促進するLady Rocket Foundationと提携を結び、衛星写真NFTアートの展開によるアフリカの動物保護支援に取り組むことが明らかとなった。7月26日、アフリカの宇宙産業ニュースSpace in Africaが報じた。
Exodus Orbitals社は、2022年にスペース・オンデマンド衛星ミッションの打ち上げを計画しており、宇宙資産デジタルマーケットプレイスや宇宙プロジェクト投資フォーマットを提供するCopernic Space社のプラットフォームを通じ、アフリカ野生動物のNFTアートを展開する予定だという。
同社の衛星はSoftware-defined satellites(ソフトウェア定義衛星)と呼ばれる地球低軌道タイプで、静止軌道より柔軟性があることから注目されている。最大のメリットは、サードパーティのアプリケーションとの融合と地上からのコマンド設定を可能にすることだ。その一方で、オープンプラットフォーム上で複数のアプリケーションを稼働させることによる誤作動のリスクが課題となっているという。Exodus Orbitals社とのイニシアチブにより、Copernic Spaceは、ユーザーがNFTを介して簡単に衛星ライドシェアAPIライセンスを取得してアクセスできるようにし、Exodus Orbitals社に衛星からの指定された画像の撮影依頼が可能になるという。
Lady Rocket Foundationは、野生動物保護団体「Saving the Survivors」との協力により、すでに野生動物保護のための第一弾となるNFTキャンペーンを発表している。「Satellite Rhino」と題した衛星NFTアートシリーズは、サイの密漁者と負傷した動物の位置を特定し、負傷した動物に医療支援を行うための資金調達を目的としている。
Exodus Orbitals社CEOで兼創業者のDennis Silin氏は、「Copernic Space社とLady Rocket Foundation社との提携により、宇宙産業をオープンでアクセシビリティの高い次の章へと進めることができます」と述べている。
【参照記事】Exodus Orbitals, Others to Use Satellite Technology to Protect African Wildlife
【参照URL】Lady Rocket Foundation
【参照URL】Copernic Space

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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