カーボンリムーバルとNFTが融合、気候変動対策の新たな可能性を提示

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2024年8月2日、ToucanはアーティストのCyrus Clarke氏とのコラボレーションで、プラントテーマのNFTコレクション「plant-based」をリリースした。Coinbaseやfxhashと協力して行われたこのプロジェクトは、デジタルアートとカーボンリムーバルクレジットを融合させ、気候変動対策を推進する世界初の試みである。各NFTはPuro.earthが認証した10Kgのカーボンリムーバルクレジットと連動し、ToucanのCHARトークンプールで追跡可能な仕組みを導入している。これにより、アートを通じて炭素除去の取り組みを広げる新たなモデルが提案されている。

このプロジェクトでは、ToucanのGreen NFT Extensionを使用し、NFTにカーボンクレジットを埋め込む革新的な契約システムが導入されている。これにより、NFTを所有するユーザーは、クレジットの追加や削除、引退などを自由に行える。この技術により、従来のカーボンクレジットの概念に革新がもたらされており、クリエイティブな表現と持続可能な実践が統合される形となった。

さらに、このプロジェクトにおいて使用されるバイオチャークレジットは、廃棄された植物や木材を高温で熱分解して生成されるバイオチャーに由来する。Puro.earthが認証するこのクレジットは、二酸化炭素を除去する持続可能な手段の一つとされている。Toucanは、大気中の二酸化炭素を削減するだけでなく、積極的に除去することの重要性を強調しており、このプロジェクトはその具体的な実践例である。

Cyrus Clarke氏は、「plant-based」を「アート、自然、技術が交差する詩的なビジョン」として位置づけており、未来に向けた新たな物語を提示している。クラーク氏のアートは、自然の要素をデジタルで再現しつつ、技術的な解決策を示すものとなっている。彼の作品は、気候変動に対する意識を高めつつ、デジタルアートと環境保護の融合という新しい可能性を模索している。

気候変動対策において、大気中の温室効果ガス削減は重要な課題だ。本プロジェクトで使用されるバイオチャークレジットは、廃棄バイオマスを高温で処理し、炭素を分子構造内に固定化する方法で生成される。このイニシアチブは、アートとテクノロジーを融合させ、個人レベルでの気候変動対策参加を促進する新たなアプローチとして注目されている。

【参照記事】plant-based NFTs: Pioneering Carbon Removal through Art and Technology

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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