GivethとEndaomentが提携、ブロックチェーンで非営利団体への資金調達機会を拡充

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2024年9月4日、分散型資金調達プラットフォームGivethと、米国初の分散型非営利団体Endaomentが提携を発表した。この提携により、数千の新しい非営利プロジェクトがWeb3技術を活用して、より透明で効率的な資金調達が可能になる。両者の協業は、スマートコントラクトとブロックチェーンを用いた資金配分の自動化を実現し、従来の資金調達手法に変革をもたらすことを目指している。

Givethは、分散型自律組織(DAO)を活用して寄付者とプロジェクトを直接つなぐプラットフォームを提供しており、寄付金の使途を透明に管理する仕組みが特徴で、2024年4月時点で2,000以上のプロジェクトを支援した実績をもつ。Endaomentは、非営利団体向けの資金管理サービスを展開しており、180万以上の非営利団体への寄付をサポートする米国初のオンチェーン公共慈善団体。今回の提携により、3,000以上のEndaoment支援団体がGivethのプラットフォームに正式に登録され、これまで資金調達が難しかった小規模プロジェクトを含む多くの団体が効率的な資金管理と透明性の高い運営を実現できるようになる。

提携の一環として導入されるスマートコントラクト技術は、寄付金の分配を自動化し、寄付者や非営利団体がリアルタイムで資金の流れを確認できるようにする。この仕組みは、寄付金の不正利用を防ぎ、非営利団体の運営コストを削減する効果が期待されている。また、Givethが採用するQuadratic Funding(クアドラティック・ファンディング)では、「プロジェクトが受け取る資金は寄付された金額の平方根の総和の二乗に比例する」ように設計されており、資金提供の効率を最大化するためのメカニズムとなっている。多くの小額寄付者からの支持を反映し、大口寄付者に依存せずにプロジェクトに資金が配分される仕組みにより、広範なコミュニティの参加を促進し、プロジェクトの認知度と支援を効率的に高めることができるとされている。

この提携は、Web3技術を活用した分散型フィランソロピーの新たな可能性を示すものであり、フィランソロピー分野における透明性と効率性の向上に寄与すると見られている。特に、寄付者が自身の寄付がどのように使われているかを容易に追跡できることが、今後の資金調達モデルに大きな影響を与えるだろう。

今回の提携は、分散型金融技術が非営利団体に与える影響を象徴しており、これまで資金調達に苦しんでいた小規模なプロジェクトにとっても、持続可能な運営を実現する新たな手段となる可能性がある。

【参照記事】Non-stop non-profits: Partnering with Endaoment to onboard thousands of new projects

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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