ブロックチェーン技術を活用したカーボンクレジットプラットフォームを提供するDOVUは、Hedera Guardianを用いたリアルワールドアセット(RWA)の活用により、気候金融を数十億ドル規模から数兆ドル規模へと拡大させる取り組みを進めている。「アース・ウィーク」に合わせて発表されたこの情報は、DOVUが開発したDovuOSを通じて、グローバルな需要に応えるためにカーボン市場を透明性高く拡大させる取り組みの一環だ。
DOVUの取り組みは、インドの自動車リサイクル市場での実績でも注目を集めている。2023年9月、DOVUはリサイクル大手MTCグループと商品取引所運営会社NeMLとの合弁会社Meta Materials Circular Markets(MMCM)と提携。インド政府の自動車廃車促進策を活用したサステナビリティクレジットの創出に成功した。
インドでは年間約500万台の自動車が廃車年齢に達しているが、公式な廃車ルートを通過するのはわずか0.1%に留まっていた。MMCMはこの状況を改善するため、政府の廃車インセンティブ制度を利用。DOVUはブロックチェーン技術を用いて、この過程で生まれるサステナビリティクレジットを発行し、その履歴を追跡する透明性の高いレジストリを提供した。
今回のHedera Guardianを活用した取り組みは、こうした実績を基に、さらに大規模な気候金融のスケールアップを目指すものだ。DovuOSによる透明性の高いカーボン市場の運営は、グローバルな環境課題に対する金融面からのアプローチとして、今後さらなる注目を集めることが予想される。
【参照URL】@HBAR_foundation
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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