株式会社セブン-イレブン・ジャパンは、持続可能性が担保された食品原材料を採用した新しい商品シリーズ「みらいデリ」の新商品4品を開発。7月14日に全国の「セブン-イレブン」2万1407店舗(2023年6月末時点)で販売を開始した。特許技術で機能性、栄養価を引き出した発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップDAIZ株式会社が植物肉原料を提供、味の素株式会社、日本ハム株式会社と連携し共同開発した。
セブン-イレブン社は今年創業50周年を迎え、「明日の笑顔を共に創る」をテーマに「健康」「地域」「環境」「人財」という4つのビジョンを掲げた。みらいデリを「安全・安心と便利に加え、環境にも配慮した商品の提供をさらに加速すべく、技術の進歩により環境負荷の低減と安定的な生産を実現している原材料を採用した」新シリーズと位置付けている。
第一弾は「プラントベースプロテイン」と「工場野菜」を採用、原材料における環境への配慮に加え、商品開発で最も重要な「美味しさ」を追求した4品。プラントベースプロテインは植物性食品を原料にしたプロテイン、なかでも植物肉(プラントベースミート)は地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出を抑える効果が高く、また、2030年に予想されるタンパク質危機の解決の一助として注目されている。
採用されたDAIZ社のミラクルミートは、特許技術「落合式ハイプレッシャー法」で、素材本来のうま味や栄養価を増大させた大豆やえんどう豆をまるごと用い、畜産の肉や魚のような風味・食感を実現。さらにミラクルミートと肉や魚を混ぜ、余計な添加物を加えず「おいしさ」を実現するハイブリッド製法により、「畜産業や水産業とも共存する未来」を目指す。セブン-イレブン専用のミラクルミートは「みらいデリ ナゲット(5個入り、税別240円)」、「同おにぎりツナマヨネーズ(同140円)」の2商品に採用されている。
「商品開発において一番大切にしている美味しいことを追求する中で、DAIZ社と出会った。原材料や製法に徹底して踏み込み、常に新たなチャレンジによってお客様のニーズに応え、次の時代を切り開いていくという当社の想いに共感いただいた」とセブン-イレブン・ジャパンは共同開発の経緯を説明する。
みらいデリでは「ロメインレタスのシーザーサラダ」「やわらかほうれん草とベーコンのサラダ」をラインナップ。順次展開を強化していく。
DAIZ社は2015年設立、上場企業17社を含む33社から出資を受けている。今後は、大手事業会社との資本業務提携による協業を通じ「世界一の植物肉原材料メーカーとして豊かな選択肢のある食生活とサステナブルな社会の実現を目指す」と理念を掲げている。
【関連サイト】セブン‐イレブン「みらいデリ セブン‐イレブンのみらいに向けた取り組み」
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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