コロナ禍の環境変化で生活にさまざまな支障が続く中、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、ふるさと納税制度の仕組みを活用した支援として2つの取り組みをスタートした。寄付金の使途に応じて事業を立ち上げ寄付を募る「さとふるクラウドファンディング(CF)」で大阪府池田市の「新型コロナウイルス感染症対策 生理の貧困等女性問題対策プロジェクト」のため、8月27日から寄付受け付けを開始。目標金額は300万円。
これに先立ち、26日に「新型コロナウイルスに負けない!酒類・飲食事業者を応援特集」をさとふるで公開。感染拡大で打撃を受けている酒類・飲食業界のお礼品を集中的に紹介し、事業者への応援に繋げる。
新型コロナウイルス感染症などの影響で完全失業者数が増加し、外出自粛や休業などによる生活不安・ストレスから、ドメスティック・バイオレンス(DV)や性暴力の増加・深刻化が懸念されている。池田市でも生活相談が増加し、中には経済的理由から生理用品を購入できない女性がいるなど、女性の生活困窮が課題となっている。そこで市は、女性の相談者へ事情に応じて生理用品を配付し、配付時に相談窓口やサポート情報を提供することで、必要な支援を行う対策プロジェクトを立ち上げた。
さとふるCFは、ふるさと納税の仕組みを活用して、寄付金の使途に応じた事業を立ち上げ寄付を募るCF型ふるさと納税サイト。寄付者はサイト上で具体的な寄付金の使途から寄付先を選択することができるほか、自治体への応援メッセージの投稿や集まった寄付金額を随時確認することもできる。寄付金は提供する生理用品の購入費用や、相談体制を拡張に充てられる。受付期間は27日から12月29日。
同社は国内最大の購入型クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を運営する株式会社 CAMPFIREと業務提携しており、両サイトにてふるさと納税制度を活用した自治体のCFプロジェクトへの寄付受け付けを行っているほか、協力して自治体へ事業の企画アドバイスや記事の制作支援を実施している。今回のCFはキャンプファイヤーからも寄付申し込みが可能だ。
「新型コロナウイルスに負けない!酒類・飲食事業者を応援特集」は、酒類・飲食業界のお礼品を、お礼品事業者のインタビューと共に紹介してる。飲食業では休業や店舗の営業時間の短縮、酒類の提供自粛が長引き、生産者からサービス業まで影響が深刻化している。サイトでは、お礼品と共に、お礼品事業者が置かれている状況や、状況を打破するために取り組んでいる挑戦事例を紹介することで、各地の酒類・飲食業界への応援を呼びかける。紹介されているお礼品事業者はマルゴ水産(北海道網走市)、銚子ビール(千葉県銚子市)、カレー倶楽部ルウ(宮崎県都城市)。売上減に悩まされながら、オンライン販売やSNSの情報発信などに活路を探す姿も伝えている。
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HEDGE GUIDE 編集部 ふるさと納税チーム
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