ナスダックのインフラを利用した仮想通貨取引所が2018年6月に開業へ

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米国の新興企業向け株式市場であるNASDAQ(以下、ナスダック)の取引システムを利用した仮想通貨取引所「DX.Exchange」が2018年6月に開業予定であることが分かった。各メディアが報じている。

同取引所は70か国以上で利用されるナスダックのシステムを導入することにより、仮想通貨取引所でたびたび問題となっている、取引量の増加にともなう取引の遅延がなくなるとしている。また、安全性の観点からもナスダックが準拠するセキュリティが採用されることから、DX.Exchangeが提供予定の仮想通貨取引サービスだけではなくウォレットサービスも注目を集めている。

各メディアの報道によると、月額利用料に10ユーロがかかるものの、取引手数料は無料に設定される。第一フェーズにおける取扱通貨はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュを含む主要6通貨に対応予定で、第二フェーズではユーティリティトークン、セキュリティトークンを含む20~25種類の通貨を取り扱う予定だ。

4月にはナスダックCEOが「仮想通貨市場が成熟すれば、ナスダックでも取引が可能になりえる」と発言したことでその動向が注目を集めていた。今回はナスダック自身が仮想通貨取引サービスを提供するわけではないが、 規制当局と歩調を合わせながらもナスダックのインフラを利用する試みは、ナスダックが仮想通貨市場に参入するための試金石となるだろう。今後注目していきたい。

【参照サイト】DX.Exchange
【参照記事】 Exclusive: NASDAQ-Powered Crypto Exchange DX Set to Launch Next Month

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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